すやすや眠るみたくすらすら書けたら

だらだらなのが悲しい現実。(更新目標;毎月曜)

日記;2019/09/10~09/16

 日記です。4300 6200字くらい。

 ※言及したトピックについてネタバレした文章がつづきます。ご注意ください※

 

0910(火)

 ■書き物■

 『少女終末旅行トリビュート』を読み終え、感想を書き終えました。試しに最後までネタバレしないよう気をつけてみましたが、そんなことはできなかった……。各作の感想がたまに、発売日当日に出るむかしの攻略本みたくなったりしてるのはそのせいです。

 しっかし『トリビュート』二冊読んで思うのは、評論にしても作品にしても、自意識というか自己顕示欲というかを消せていてすごいですね……。ぼくは30代に入ってもなおどうしたって食べログ厄介おじさんの道からはずれられない。

 

0911(水)

 宿直日。生活習慣の乱れから、無駄に長く起きてしまいました。

 

0912(木)

  宿直明け日。

 

0913(金)

 ■ネット散歩■

 やっぱりこう、短文感想系SNSは合わないなあとなりました。

  ■■■

  にじさんじの皆さんによる『ProjectWinter』実況プレイコラボ、『全員"初心者"雪山人狼』を観ました。

 ハッシュタグは#遭難ビギナーズ。

www.youtube.com

 "にじさんじゲーマーズ"出身の赤羽葉子さんと、3000年だとかの悠久の時を生きる吸血鬼Vtuberギルザレン3世様(以下ギル様)という、Vtuberとしてデビューしてから1年以上が経つのにそれぞれのチャンネルの配信動画から換算できる累計配信時間が50時間未満のレアキャラVtuberさんが二人も揃ってのコラボ企画。お得感があります。

 ギル様視点やほかいくつかの視点もあわせて観ました。

 最初の試合は設定トラブルでギル様本人の配信画面からはかれの声が聞こえず、ほかのコラボ相手の配信画面からはギル様の声も聞こえるという謎の状況でしたが、それが(放送事故的な)ネガティブな評価につながらないのがこのかたの強みですね。

 他人がいるところでもいないところでも、まるで一人プレイゲームの実況をするみたいに延々つぶやきながらプレイするギル様がとにかく面白かった。かれは本当に、悠久の時を生きている吸血鬼感がある。

(でも全員が全員あの調子でしゃべり続けていたら、音声は混線しまくってひどいことになるんでしょうね……。プッシュ時だけ外部に音声が出力される形式もゲーム内で設定できるみたいだけど)

 『Project Winter』はVtuber界隈では早々に人気が出たゲームで、このゲームをつうじての実況コラボ配信はすでに"にじさんじ"内でも何度もなされているわけなんですが、ギル様のプレイはなるほど目からうろこでした。

 べつに実況プレイだからといって、ゲームを進めること以外はしちゃダメなんてこともないし、ゲームと無関係なことは喋っちゃいけないなんて決まりはないわけですよね。

{ポットパイおじさんみたいに、(ゲームバランスも考えただろう)その場限りのネタ的ロールプレイとして出てくる……みたいなのはあったけど、vtuberさんのキャラをそのまま出した結果として全編脱線、みたいなのは珍しい気がする}

 ゲームをしながらフリートーク的に、新人Vtuber(ラトナ・プティ)さんが自身のチャンネルで配信しているASMRの話題がギル様から振られたりしていて。不特定多数のコラボから(あるいは「そのゲームの実況プレイだから見る」というようなゲームファンのいる特定のゲーム配信から)個人の配信チャンネルに誘導する方法として、これは良いのではないかと思いました。

 

 ギル様はとにかくキャラ(設定)どおりに動ける(うえ、それが魅力的に映る存在だ)し、しかもほかのVtuberさんについてもキャラとして(設定を尊重して)見ているから、彼がいるだけでVtuberという存在の実在感がひとつ増すような気がします。

 同期の森中花咲さんはクマの被り物的パーカーが衣装のVtuberで、ゲームに不慣れなギル様が後輩で新人Vtuberのひとからゲーム内アイテムを恵んでもらっているところを彼女が見て「じいじ、自立しないと」と小言を言われたときのこと。

 ギル様は「自立しておるわ、介護は必要ない!」などと一通りかけあい漫才をしたあと、ひとりゲーム劇中の小屋にのこって、室内に敷かれたクマの毛皮のじゅうたんを見て「まったく最近の同期は……。あんなこと言ってますけどね、森中くんだってね。ほら諸君(※配信を見ている視聴者のこと)見てください、森中くん自分のパジャマをこんなところに脱ぎっぱなしにしてますよ。あとでヴァンパイアこれ畳んでおきますから」とモノボケしたりする。

 単純にソロトークが面白いんだけど、そこへ近くにいる人がたまに拾ったりして、話題が広がったり広がらなかったりする。その辺が気持ちよかったです。

 

0914(土)

 日中に空気入れを買い出しに行くなどしました。

 ■ネット散歩■ネット学級会■

 長い感想は長い感想でそれはそれで色々とアレになりうるみたい。なんかちまたで話題になってました。

(ごにゃごにゃ書いたけど消しました)

(9/18追記やっぱりごちゃごちゃ書いておく)

 ぼく個人としては、長い文章のほうが好きだなとなりました(=というか、そう判じた理由がある程度説明されている文章が好き)。

 もしその論考が間違っているとしても、たとえば「5分遅れているのだ」と間違いかたが(外から見て)分かっている時計に関しては、こちらが脳内で5分早めれば正しい時間が得られそうじゃないですか? 

{文が長ければ長いほど(判断材料が多ければ多いほど)より詳しく、たとえば「5分」じゃなくて「5分01秒ズレてる」とわかったり、あるいは「短針を回すバネが微妙に弱いから徐々にズレている」とか「秒針はおおむね1秒ピッタリ動くけど、長針――分や時を指す針――とスレる瞬間にズレるみたい」とかがわかりやすくなる傾向にあるのでは? と}

 いっぽう、短針長針がない時計とか、ダリの絵みたいにふにゃふにゃの時計とかは、外から見て正しい時間を知りようがないのでは? と思ってしまいますね……。

 

 

 なんか今回の一番は……

 ●射程が広い&語調が強いマップ兵器的言葉遣いは使いどころが大変。

 ……ということで、なぜ大変かというと、たぶんそれは……

 ●ネガティブな言葉は反感を買いやすい。

 ●大きな主語による主張(たとえば「ウンチャラはコレコレだ、我々ナンダカンダにとってアアダコウダだからだ」)は、それに属さない人々(「ウンチャラはコレコレではないと思います」という人)や、大きな括りとしてはその主語に含まれるけどその形容に当てはまらない人々(「わたしもナンダカンダですが、アアダコウダは別にナンダカンダにとって絶対的な重要ポイントではないと思います」という人)から一言もらいやすくなる。

 ……という感じなのかなと思います。

 

 そのうえで……

 ・長文は、反感をもって見られると大きな的になる。

 ・感想は、作品評として的外れだと(①ディスクリプション&②判断の段階で誤ると?)、感想を読んだ人にとって批判の的になる。

 ……という具合なんでしょうかね?

 

 ・「※個人の感想です」と読み手に意識させる文章だと、的になる率は低まりそう。(⇒「そんなんいちいち言わんでも、個人の発言なんだからそりゃそうだろ」という話もあるだろうけれど、言わない限りは、外野からすればはたしてその人が「俺の言ってることは宇宙の真理」だと思って言ってるのかそうでないか判別つかない) 

 {→・「この描写はあれを意味している」より、「この描写を見て私はああ思った」にするとか?}

 ・あたりを柔らかくする。

 ……ことを心掛けたい。

 

 いろいろ心掛けても、感想が妥当でなければまあ、

「いろいろとほめてくれてるけど、的外れの誤読なんだよなあ……」

 というお話になり、今回話題の件とはまた違った意味で地獄ですが、悲しいだけで熱くはならないからまだよさそうな気がします。転がってしまうならそっちのほうが好ましそう。

 

 駄目だと思ったりつまらなかったと感じた部分についてどうするか?

 「Not for me」という言葉は便利なようでそうでもない気がします。なんでもかんでもそう言ってしまうと、「(たぶん)誰にとってもつまらない作品」と「自分にとってはそうでもなかったけど、趣味が合わなかっただけで出来自体はよい作品」とが同じ箱に入れられることになってしまう。

 悪いと思った部分(や作品)について触れないというのも「それはそれで問題がある」という話もあるでしょうけど、他方で覆面座談会やらなにやら、識者同士でもけんかのもとでもありますよね。むずかしい……。

(ぼくは感想のなかで、ただ良いと思ったところだけを書くのではなくて、そうでない部分についても触れてみようと試みています。

 たとえば『名探偵ピカチュウ』について「先行作から、伏線回収など緻密な構成を抜いて、さらに幾人かのキャラをあんまり活躍させ切れてないようにした感じ」「お仕着せのシナリオをなぞらされている感が若干あり」などと言ったりしました。

 そこまででなくても「これピンとこんかったなあ」とか、あるいはネタについて「これ既出情報よなあ」とか「この辺の信ぴょう性どうなんだろう?」と思ったことについても大なり微小なり触れるようにしてるつもりですが。話題のひとの他のコメントについての延焼を読むに、最初のはもちろん、後者についても叩かれうる気がする……)

 

0915(日)

 行事日。

 ■書き物(塩漬)■ネット散歩■

 『なめてき』関連(とくに『ひかはや』)についてあれこれ遡及したりしていて、一応は自分が読んでいて楽しいものが書けそうだ(し実際途中まで書いている)けど、それをはたしてネットにアップしていいものかどうか悩んでしまいました。

 たぶん対象読者層として今の中高生(いっても20台前半)に向けられている作品について、しかも関連作が劇中わざわざ名前を明示されておりdigりやすい作品(そしてdigりたくなるだろう傑作)について、digる楽しみをはたして作者と同年代の三十路を迎えたおっさんが奪ってしまってよいのか?

 ここまでアップしてきた文章でいえば、感想書いてるぼくが勝手に関連性を見つけてきた『イン・マイ・カントリー』感想みたいなタイプなら、もちろん抵抗なく書けます。関係が明示されてないけど、おそらく参照しているだろう作品を取り上げ比較した『Artiste』感想とかも、まあ書けます。

 でもこれはどうでしょうかね……? SFファンダムにすくうと噂されている老害ムーブじゃない? うーん……。昨今のアレもあって、色々考えてしまいますね……。

 

 ■ネット散歩■

  『あきばっか~の vol.18』を観てました。

 とくにBEST4第二試合が好きです。

www.nicovideo.jp

 とにかく"しゅぐ×じゃぐ"がハマりにハマった回でした。

 『ケムリクサ』主題歌『KEMURIKUSA』では、二人とも笑顔がまぶしい"しゅぐ×じゃぐ"に珍しく、りょ→さんが息を大きく吐き出し俯きながらのシリアスな演技……からの♪「吸い込んで 吐き出して」の歌詞でディアブロを股下へ通して、前へ出しての歌詞ハメ(笑) ♪「今 アクセル 踏み込んで」に合わせて床を右足でつよく踏み込んだりと歌詞ハメをつづけ、ムーディともとれるパートでムーディにキめ(笑)、サビのカッコいいところではμさんへスイッチして二人でカッコよくキめ……とバリエーション豊か。

 対する"腐男女"のふたりものっけからバリバリに二人合わせてのルーティンをキメまくり、「一体いくつルーティンがあるんだ?」と毎度のことながら驚愕させつつ、にくさんがアニメOPシーンで印象的な、"右手をのばすりん"をオマージュしたりとこちらもカッコいい。

 そして最終曲『乗ってけ! ジャパリビート』!

 ディアブロ、バトンと予選から魅せてきた"アイテム勢"であるふたりが、ここでそれらをいったん床に置いての圧巻の曲専用ルーティン。音ハメ歌詞ハメ、次々くりだされるアイデアの数々。♪「サーバル なにこれなにこれ!?」に始まる名乗り口上を交互にこなしていくマイムの面白さ。♪「ロックに決めるぜ」のところでダンスのロックを披露する芸の幅。とにかく見ていて楽しかったです。

 

 『あきばっか~の』を見ている感じだとディアブロやボールなどのガチ"アイテム勢"のほかに、物をもちこむひとびとは、異端児さんによるおなじみの下着ダンスだったり、"東京愚者"岩倉さんjun-Gさんらの仮装や美少女キャラ抱き枕(? 布団?)カバーとの何やらがあったりサンバが飛び出したり、ネタを仕込んだもの……曲目と関係なかったりもする一発宴会芸的な使われ方がとても多い。宴会が楽しいのと同じように素朴に面白いときもあれば、こちらの波長が合わずポカンとするときもある。

 そんななかでたまに、原作(原曲)への愛やら何やらがすごい特化型の仕込みがあります。過去には、申し訳ないことにどの回のどなたのムーブだったのか忘れてしまったけど(9/17 21:56追記『あきばっか~のvol.10』予選ダイジェスト4:30~これも"東京愚者"だったんですね! 記憶の中で美化されてたところはあったけど、スイッチしながらでカッコいい)、『ソードアートオンライン』の曲で傘をつかってチャンバラする、それがかなり速く人に当たるスレスレでまじの戦闘シーンみたいでかっこよいし演舞的に美しくもある……というものがありました。(オーディエンスも沸きまくった)

 "しゅぐ×じゃぐ"のお二人の『乗ってけ! ジャパリビート』は、前者のお祭り感と、後者のガチ感とが合わさったすんごい舞台でした。

 大会でそして自分のバトルでどのアニメの曲がかかるか分からないなか、しかも"しゅぐ×じゃぐ"のお二人は、メインの得物であるディアブロやバトンを(ある程度)置いて、この曲のためにしか使えないルーティンを、振り付けを練っていた……ぞわっとしますね。

 ニコニコ動画のコメントで「サーカスみたい」との旨の言葉がありましたけど、本当にサーカスでしたね。ネタ的で祝祭的で楽しいという意味でも、ガチの綱渡りぶりに背筋が凍るという意味でも。

 

 "しゅぐ×じゃぐ"のお二人はこの試合に限らず毎回まよわず先攻をとりにいく姿勢がバトル見る初心者勢であるぼくにはすがすがしいコンビでしたが(両者とも待ってしまって、なかなか出ない……みたいなバトルもあるけれど、これはいろいろ駆け引きがあるみたい。1番を聞いて流れを聞いたうえなら踊りやすいというのもあるし、先攻の踊りの印象を上書きできるかもというのもあるし。あとは先攻取る取らないかかわらず、逆立ちしたりのブレイクダンス勢などは体力の消耗激しく、長いムーブは大変なので曲の見せ場まで待ちたい……など、色々あるらしい)、先を取ることの強みがこうも出るとは……とびっくりしました。

 "しゅぐ×じゃぐ"があまりにかっちりとキマり過ぎていたので、1番目以降で耳なじみない転調などにわずか半テンポ遅れて対応する(通常のバトルであれば、まったく気にならないくらいの瞬発力のよさ、機転のききかたであるはずの)"腐男女"のムーブが妙に目についてしまった。

 

0916(月)

  宿直日。日中に空気入れを買い出しに行くなどしました。(別のが壊れた)