すやすや眠るみたくすらすら書けたら

だらだらなのが悲しい現実。(更新目標;毎月曜)

日記;2021/03/30~04/05

 日記です。6000字くらい。『ゴジSP』一話感想文をアップできたり、月ノ委員長vsヨーロッパ企画さんを見守ったりした週でした。

 ※言及したトピックについてネタバレした文章がつづきます。ご注意ください※

 

0330(火)

 宿直明け日。

 ずぼらさが災いして仕事がたてこんできました。

 

0331(水)

 宿直日。

 ずぼらさが災いして仕事がたてこんできました。

 

 

0401(木)

 宿直明け日。

 ■書きもの■

  『わからぬなりに気持ち良い言と音と画のつらなり;『ゴジラS.P<シンギュラポイント>』1話感想』

 ジラS.P』1話の感想記事をアップしました

 先々週の日記の鑑賞メモでは書き漏らしたことをもっときちんと掘りさげました。(鑑賞メモで言った内容はだいたい「約言」に短くまとめました)

 セリフ量が多く、聞くからに饒舌だしトピックは多岐にわたるし傍目に冗長に思える部分だってあるギュラゴジ第1話の作劇。でもその雑多な話題が、一連の会話や一連の場面をなめらかに繋げ一定の文脈をきずいている、切るに切れない重要な部分なのではないか? ……って感想です。

 また、1話だから当然っちゃ当然ですが、まだまだ分からないことだらけで、そして1話だけで片づいたであろう謎についても、わりとこう「わからないことがわかった」というか、「これじゃなさそうなのはわかった」とかそういう部分が多い。

 この辺の無駄足感のある動きについて、倉谷滋著態学』にえがかれた研究史とつなげることで、「フィクション的には遅滞なんだけど、でもそもそも現実の研究だってそういうものなのではないか?」みたいな話をしました。

 

 

 2話配信まえに書き上げたかったんですけど、さすがにムリでした。

 なんならアップ後にも追記をしたりしました(笑)

 論旨に変更はないですが、先行する感想への言及がぬけたチョンボを直したり、「比較画像をつくるのがちょっと骨だなぁ。無くてもいけるかなぁ?」と思って省いていた場面比較を足したりしました。

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  ↑4/4の追記で作った画像。

 大胆なユンと結論をいそがないメイ、劇中人物ふたりの考えの違い(少なくとも1話の駅~みさきおく/みさきおく~駅間の、ハベル運転のバイクの後ろに座っての会話ではそのように見える。)をより具体的に提示することで、次に話題にする(劇中の謎の失踪者の本棚にもささっていた)現実の博物学や形態学といった研究者の思考とつながりやすいようにしました。

 また、「遅滞遅滞いうけど同ジャンルの既存作と比べてどうよ? ⇒速くはないが遅くはない」とか「本題で言う"場面つなぎのなめらかさ"ってさまざまある映画のなかでどのくらいの位置づけなの? ⇒マジで凄い映画にはさすがに負ける」とかって話もしたのですが、前者はともかく後者についてはタイトルだけ挙げて終了にしてしまっていました。

「さすがに例示もなしはウザカッタ」

 と反省し、立愚連隊』『ジラ対ヘドラの美しい場面つなぎの紹介もしました。

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 意味要素としては全然ちがうはずのものを{繋げたら「どゆこと?」と疑問符がうかぶものを(『独立愚連隊』のつなぎは別にそういうショックは無いかも)}カメラにとらえられた動くモノの軌道が重なるなどして、動画じゃなきゃ(そして『独立愚連隊』は、このセリフによる指示がなきゃ)成立しない場面つなぎが拝める作品として挙げました。

 

 投稿経緯;

 低頻度更新の言い訳として長い記事を書くことで帳尻をあわせる、一攫千金ゴールドラッシュみたいなblog運営になっていて、しかも、

「ぼくの書いた長文記事じたいが、読み手に大量の泥土のなかから砂金をすくうみたいな苦労を強いるものになっていやしないか?」

 と非常にキビしい気分になってきたので、心機一転のアップです。

 

 また信まえ与太話エントリ作成時点で読み切れなかった、円城氏の読了本。

 読み終わるたびにちょこちょこ与太話エントリに追記していたのですが、当然どんどん長くなって話が乱雑になっていきまして、本筋を見失う内容へすすんでおりました。(あと、過去の記事のアップデートをしていくということは、まるきり新規記事の更新がとどこおるということでもあります。「この日記のアップが滞ってしまったように、ということですか?」「そういうことです……」)

 そこで、

「アニメ各話感想文に、エピソードに関連する読了本のはなし(与太話記事では読書がおいつかず取り上げられなかった本ふくめ)を書いたらすっきりスマートじゃないか!?」

 とひらめいた次第です。

 与太話記事のように作品に関係するか分からない本も手当たり次第に読んでいくみたいな闇雲さはなく、しかもエピソードごとなら必読冊数はそう多くないでしょうし、blog記事としてわるくないんじゃないかなぁと。

 

 『ゴジラSP』については、まがりなりにも10万字くらい文章かける程度に予習してきたわけで、本編感想記事を書くのはそう難しくないだろうと(笑)

 ほかにも経済性を意識しまして。

 いまはなき『鑑賞メーター』投稿時にメモったことを、「日記の充実に」とコピペしたことを、「ふつうの記事の充実に」と再転用するなどのエコ精神を発揮……

 ……するつもりが、よみかえしたら説明が微妙に欠けていたので作品を再鑑賞することとなり、あんまり楽ができませんでした(笑) 過去のおのれのズボラさが今のぼくを苦しめる。現代日本の縮図か?)

 

 心機一転したつもりだったのですが、けっきょくひとさまが読んでも分かってもらえるように説明しようとすると文量はどんどん増えて、そんな大した内容は含まれていないのに嵩だけ多くなってしまいました。

 出典元をもう少し省略できるような方法を考えたい(けれど、ぼくが本を読むさいに、いちいち「前掲書」が何であるのか最初の記述を探すのは面倒くさすぎて極力しないので、できるだけそういう書き方はしたくない)

 

  (自戒)難解なもの、複雑なもの、よくわからないものを

現実のアナロジーとして捉えることで、「よしオチがついたな!」と前述記事をまとめたのですが、この〆めかたはふつうに知的怠惰なのではないか……?

 次回からは気を付けるようにしたいっすね。

 

 ■見たもの■

  高橋敦史監督『ゴジラS.P<シンギュラポイント>』2話「まなつおにまつり」鑑賞メモ

 先人1話2話をみならって、アニメのリアタイ観賞マラソン記事を書こうと思いました。以下の文章はその日のうちに別記事を立てていたものです。当該記事は畳みました。観賞メモ記事⇒その週の日記に収容&元記事削除という流れを今後もしていきたい。

 

 2話も面白かった。

 1話とはまた別方向にすさまじくて驚いてしまった。

 白状すると、ふるめかしめの音楽とともに狂人・大滝が名乗り口上、トラックをずんどこ揺さぶりながらジェットジャガーで降り立って、そのまま闘うアニメーションを観ているときから何故だか涙がとまらなかった。

 2:53~3:07の回り込み作画のすばらしさ。

 3:38~の、ラドンのつつきによって、鉄の網目のコクピットがえぐれひしゃげていくさま。

 

 ユンの遠隔操作にうつった4:20~のジェットジャガーの軽やかさと、カット終わりに「?」と思わせる挙動。その違和感が解消されるパッド画面(笑)。

 ユンのおこないの発想の根本は変わらないというのもすごいし(電波しかとらえられない「幽霊探知機」を、仮説のために転用・活用する ⇒ ファミリーむけ見世物用にプリセットされたアクションを対怪獣戦に転用・活用する)、それに対するすばらしいマイムが描かれているのもまたすごかった。

 

 動きの面白さと、手動・半手動・自動とたがえたメカの殺陣(戦術)の幅広さ、その間をつなぐ人力のアイデアの多さ。すごいものを観てしまった。

 アニメのなかの千葉がたいへんなことになっているとき、神奈川の片田舎では宿直明けの深夜に涙を浮かべながらニヤニヤ笑みをうかべる、世にも奇妙な32歳キモオタクが誕生してしまったよ。おそろしいアニメですよこれは。

 

 Bパートに相当するだろう後半は1話寄りになるけれど、1話に見られた堂々巡り感はなく、キャラのお話も社会情勢も異様なスピードですすんでいく。矢継ぎ早に描かれるカットの物量に目が追い切れなかった。管理局の佐藤周りは1話同様に堂々巡りが描かれるけど、一種のメディア史というか情報保存・伝達の難しさがポンポンポンと描かれるという手数をかさねた堂々巡りで、1話とはまた勝手がちがう。

 

4/2 23:30追記

 4:52、ユンがプログラムを再設計、モニタに表示された「再起動まで77秒」がカウントダウンを開始する。

 5:00、「再起動まで69秒」モニタ表示(=上映時間的な時間経過も劇中表示とピッタリ)

 5:23、「しまった! どうする?」「40秒……! 再起動まで稼ぐ!」(誤差6秒)

 5:49、「20秒は無理、かな……」(上映時間的な時間経過も残り20秒ピッタリ)

 6:11、再度うごいたジェットジャガーがカメラへフレームインする。予告された時刻から遅れること2秒(移動時間もあるだろうし誤差の範囲内)

 こういうところでウソをつかないのは凄いな……。

 

 観直してみると戦闘シーンは長く見ても5分くらいで、ジェットジャガーの実動時間はもっと短い。

(2:14~JJ(in大滝)アクションはじめ、4:11JJ(out大滝)、4:16~JJ(ユン操作)、4:50~JJ再起動のための一時停止、6:08~JJ(自動)格闘、7:08~ラドン飛翔にたいして大滝「卑怯だぞ!」)

 しかし密度の濃いアクション構成で、この5分はとても良い。

 カメラがお祭り会場を回り込みながらジェットジャガーラドンの格闘をとらえた場面「まだ途中だから最後まで聞けってんだ」9:53~は、翌朝のワイドショー番組の一つ13:43~でも報道される。

 番組内フッテージは、しかし9:53~のそれの再提示ではない。おそらく会場で野次馬をしていただれかが提供したものなのだろう、かれらを見上げるようなアングルから左下から右上へ微速度でパンする別アングルで撮られた別のショットとなっていて、声や名前のある『ゴジラS.P』メインキャラクター以外にもさまざまな人がいてさまざまなリアクションを取った"公共空間での一事件"である立体感を補強している。

 

 

0402(金)

 なにをしていたか覚えてない。

 

0403(土)

 ■観たいもの■

  庵野さんは連続シリーズを撮らないのか?

 ン・仮面ライダーの制作発表がなされましたね。すごいことです。

www.youtube.com

 ただ、よそさまの記事『シン・ゴジラ追加覚書』を読んだときに「そうさなぁ」と思ったことなんですけど、これで良いのかなぁ? みたいな疑問はわいてしまいました。

 ゴジラはともかく、『ウルトラマン』も『仮面ライダー』もべつに一本完結90分とか120分とかの映画ではなく、1年かけて毎週数十話1000分とかをつみかさねていくシリーズだったわけじゃないですか。

 白鳥が水面下でめっちゃバタ足してるみたいなミームよろしく、庵野氏の近年の作品は本編OKテイクの下に無数のNGテイクを積み重ねて、そこから取捨選択した結果らしい。それはそれで凄いことだと思うのだけど、題材とは真逆のアプローチではないかという気もしてきました。

 

 

0404(日)

 宿直日。

 ■見たもの■

  『ヨーロッパ企画のYou宇宙be』第五回をTverにて視聴しました。

tver.jp

 41:10~がゲームMKHプロジェクト。

 自社製ゲームを実況プレイする月ノ美兎委員長やそのリスナーから不当な草――「笑」を意味するネットスラング――をはやされてきたヨーロッパ企画

 Mもう草は生やさせない……そう誓ったヨーロッパ企画メンバー諏訪雅さんによってスタートしたこのプロジェクトもとうとう最終回です。ついに完成した『名探偵スワー2』を委員長が実況プレイ。

youtu.be

 ヨーロッパ企画の面々がそのようすを見守ります。

 カメラで映されているのは諏訪氏、石田剛太さん、角田貴志さんの御三方なのですが、森見登美彦作品の多メディア展開時に脚本など活躍されていらっしゃる上田誠さんなども現場にいたようで、総力戦の感がある。

 意図せず愛犬をほめられた諏訪さんのやすらかな笑みにこちらもにやけてしまった。

 

 第1回では、『名探偵スワー』劇中、たとえば誤選択をえらんださいのリアクション(「犯人はおまえだ!」と指をさされた登場人物が半笑いでプレイヤーキャラクターを殴る⇒ゲームオーバー)などヨーロッパ企画さんの意図した演出部分にツッコむ委員長にたいして、「いや演出だから……」とおっしゃっていた石田氏。

 

 最終回での、『名探偵スワー2』実況プレイの委員長はさてどう見られるか?

石田「くくく……」

月ノ「半笑いだ」

石田「ここはぼくの理想郷だ。飛びきりの草を栽培している。間抜けな警察や……」

月ノ「え? クローバー?」

一同「笑」

石田「クローバーは言われるなぁやっぱり~俺ヘンやと思ったんやな~アレ~」

   ヨーロッパ企画のYou宇宙be』第五回43:57~

 委員長が気づいてしまった、非合法な草として抜き撮りされた自然物が、誰しも知ってるしそこら中に生えているクローバーであるというゆるさ。

 これについては石田氏も「やっぱり~」と頭をかかえ、ヨーロッパ企画さんの木造家屋の事務所にも草が生えるという、なごやかな結末をむかえました。

 

 vtuberをたのしむ人々にとってはおなじみの、リスナーによるファンアート。『You宇宙be』第五回では、『名探偵スワー2』実況プレイを題材にしたファンアートも紹介がなされ、そこには『MKHプロジェクト』らしいトピックに合わせたピックアップが見受けられて、プロの劇団・TV番組はやっぱり編集・まとめかたがウマいなぁと楽しく観ました。

 

 

0405(月)

 宿直明け。

 ■観たもの■ 

  まさか円城塔直筆茶番予告が毎週おがめる時代がくるとは

 まっPならぬ、えっTによるクソ茶番SS予告!

 鏡写しのEDといい、これも本編世界と対称的などこかの別人たちの会話なんだろうか……?