日記です。8000字くらい。久々に感想文をアップしたzzz_zzzzは続く3月第4週、嘘のように読書量ゼロになり、vtuber追っかけ日記生活に戻った。『チェンソーマン』63、4話がすごかった週。
※言及したトピックについてネタバレした文章がつづきます。ご注意ください※
0324(火)
■書きもの■
短編集の感想を上げた。
本の感想文が書けた(/文字数制限で書けなくなった)のでアップしました。(SFのロマンを剥ぐ;短編集『なめらかな世界と、その敵』感想)
(03/28追記)なお余談についてV林田氏、ラノベ作家事務所T澤氏お二方からツイッター上で補足解説をいただいており、追記させていただいております。ありがとうございました。(追記オワリ)
『なめ、敵』単品の感想を上げたときも、らっぱ亭さんよりご指摘いただきましたが、単純な事実誤認やキチンと追い切れてないことがほかにもポロポロありそうだ……。
感想文について。自論を押し通すための小細工はいくつかしてみました。
(自分としては「妥当な読みでは」と思う『ひかりより~』『なめ、敵』感想をお出しすることで、読む人にガードを下げてもらって、伴名氏が読んだという確証のとれてない史料との比較が主である『ゼロ臨』『シンソヴィ』感想を通りやすくする……など)
ただ、感想文なのに長編小説一本ぶんあるという大容量を読み通してもらうだけの手管が用意できたかというと「う~ん……」。
(冒頭に「一般的な評価と異なる話をするよ」ということ/ネガティブな話を持ってきたのは、結果的には去年から考えていた「先が気になる話の組み立て」みたいな感じになりましたが、単に「ここまでの反響で"さわやか路線なのか?"と食わず嫌いする人がいたらもったいないな」と思ったからだしな……)
やたら長くなる感想文のなかでも一番ながい記事になりました。
「書き漏らしや言葉足らずで意味がわからなくよりは、冗長でも書き尽くすことが大事」という方針で感想を書いてますが、しかし、あまり冗長すぎるのもそれはそれで書き漏らしを生んでしまうことになると今回しりました。文字数制限で感想本文も一部カットせざるを得なかったので、推敲はやっぱり大事ですね……。
去年は、鑑賞メーターが生きていた時代に7000字くらい書いていたけど詰め切れていなかった『イン・マイ・カントリー』の感想をお蔵から出すことができました。
今年は、去年から読んだり書いたりした『なめ、敵』の感想を年度がかわるまえにアップすることができました。幸先がよいです(今年ももう1/4が終了したことからは目をそらし)
この調子で――鑑賞メーター時代のほかの宿題であるところの――『バトルシップ』感想なども今年のうちに終わらせたいところです。ものぐさせずP・W・シンガー本を読みなおすぞ。
上述記事を書いている期間中、無限に通知を送ってしまった
IDコールと言及の連打を浴びている……(多分通知が行くことをご存知でない) pic.twitter.com/EMPVzSQr2c
— くじらい (@hanfpen) 2020年3月24日
存じておりませんでした……。
「はてな id 飛ばないようにする方法」で、検索をかけてしまった。記事でふれたかたがた申し訳ないです……。
(ぼくが保存失敗しまくったせいでそんなことに……)
原因
1●
記事が長くなってきて保存完了まで数分クルクルするようになる⇒クルクル中にブラウザが固まって死ぬ⇒を防止するためにバックアップを新しい記事でコピペして取るようにする⇒疲れから「下書きで保存する」にし忘れる⇒アッッ
2●
記事が長すぎて一息に読み返せないから空いた時間にちょこちょこ読み進めることにする/ケータイでも見てしまう⇒ケータイのブラウザの仕様だと、「下書きで保存する」と「公開する」のボタンが隣り合わせ⇒押し間違える⇒アッッッ
……という感じで上のような事態を生んでしまいました。
対策
・むやみにidを張らないようにします。
・他記事への言及もなにか考えます(アドレスをそのまま文字列として打って、リンクにしないようにすればよいのか……?)
・ほかにも勉強していきたいと思います。
余談
保存(公開)先をミスった際には「ヨシ! アクセス数回ってないな! 見苦しいものを見られず済んだぞ! 過疎ブログ様様じゃ!」と思ってたんですが、そんなやばいことになってたとは……。本当に申し訳ありませんでした。
0325(水)
■読みもの■
藤本タツキ著『チェンソーマン』63話読書メモ
『チェンソーマン』63話「地獄旅行」。
とんでもないことになっていると漏れ聞こえてしまった状態で読んでも「とんでもないことになっているな」とポカンと口をあけてしまいまいした。
続きは03/30の日記に書きます。
0326(木)
宿直日。
0327(金)
宿直明け日。
■書きもの■
短編集感想に追記する(伊藤計劃氏の社会主義的魔法少女について)
短編集感想の余談でふれた話について、V林田氏から解説いただいたので、それについて追記しました。
5年前のSFMの伊藤計劃特集号に原稿書かせてもらったときに執筆者コメント欄でちょっと書きましたが、これはジョークじゃなくてマジで『屍者の帝国』の次くらいの予定で練られてた話ですね。出るなら一迅社文庫から出てた。
— V林田@3日目南ホ44b (@vhysd) 2020年3月26日
V林田氏から解説いただきました。ありがとうございます。(流れを把握しきれてなくてスミマセン……)
ツイートでお話されているのはV林田氏が『SFマガジン2015年10月号』p.55「伊藤計劃読者に勧める「次の10作」ガイド【コミック】にて「大祖国戦争当時のソ連を舞台に、魔女と女性将校のコンビが東部戦線を転戦していく」速水螺旋人著■『靴ずれ戦線』を紹介した項での言(「ソ連ネタをモチーフに使ったライトノベルを書こうとしていたという話があったりする」)とその補足p.374ですね。(ちなみに同号には前述前島氏の言のほか「仁木稔×長谷敏司×藤井太洋 座談会」では「塩澤さんから、伊藤さんがルイセンコ学説ネタで書こうとしていると聞いた」p.14との仁木氏の話も)
……と追記しました。また、林田氏のお話を肯定するかたちで、ラノベ作家事務所T澤氏からも言及頂いています。
これは本当。
— ラノベ作家事務所T澤 (@editors_plus) 2020年3月26日
出しましょうと言って、実は結構楽しみにしてた。 pic.twitter.com/0oQYHGKZ13
お二方ともありがとうございました。
字数の関係で申し訳ないことにT澤さんからのツイートを省略させていただきましたが、本文を推敲して盛り込めるようがんばります。
また、字数の関係で省いたこととしてもう一点、『伊藤計劃記録 Ⅱ』巻末の塩澤快浩氏の解説で触れられていた伊藤氏の今後の作品アイデアについてもありました。
「ダークナイト」ばりの誰も読んだことのないヒーローテーマのSFだったに違いありません(ロシアを舞台にしたヒーローもののアイデアを伺ったことがありました)。
早川書房刊(ハヤカワ文庫JA)、伊藤計劃著『伊藤計劃記録 Ⅱ』kindle版100%(位置No.3463中 3430)、塩澤快浩氏による解説より
はたしてこれは、仁木氏が塩澤氏からうかがっていたルイセンコ学説ネタの作品と同じなのか、別なのか……。
■見たもの■
vtuberにじさんじ『【マリオUDX】初オフコラボ!!4人で”協力”するとか余裕ですw【にじさんじ】』を観ました。
vtuberグループにじさんじのメンバー"インクフィッシュ"の面々が『NewスーパーマリオU』を実況プレイ配信していたのを後から観ました。
インクフィッシュは、『にじさんじスプラトゥーン杯』で突発的に組まれたカルテッドで(リンク先ニコニコ動画の名プレイ切り抜きまとめ)、見事な指示出しをしたエクス・アルビオ(画面左の金髪青年)くん、見事なボム使いを見せたにじさんじゲーマーズ出身魔界ノりりむちゃん(その隣・にじさんじのクロちゃん。魔王の娘という設定のvtuber)、普段のリスナーや天宮こころちゃんとのぐにゃぐにゃふにゃふにゃしたやり取りから一転・無言でアシスト決めまくった魔使マオ(その隣・まちゅかい。使い魔という設定のvtuber。耳毛がすごい)、精神的支柱(リンク先ニコニコ動画の切り抜きまとめ)夕陽リリさん(画面右の桃色ショートカットのひと・未来人という設定のvtuber)という見事なチームワークを見せてくれました。
その後もいろいろコラボしてくれてるのが嬉しいですねぇ。
(消費税増税の瞬間を未来人と迎えたぼくにとっても、まちゅかいのオタの高校時代の友人A氏にとっても嬉しいコラボだ)
ワイワイプレイで、エビオくんとまちゅかいの殴り合いが楽しいコラボでした。
vtuber【#るる3D】3Dお披露目配信ッ!!【鈴原るる/にじさんじ】をリアタイ視聴しました。
vtuberグループにじさんじに所属する、魔界が実家の美大生vtuber鈴原るるさんの3Dお披露目配信をリアタイ視聴しました。
鈴原さんは『Virtual to Live in 両国国技館 2019』で凄まじいダンスのキレを見せてくれた一方で、『リズム天国』実況プレイ配信ではにじさんじアプリの表情の豊かさを見せつけてくれる視聴者であるぼくまで切なくなる時間を見せたり(リンク先ニコニコ動画の切り抜き。本間ひまわりさんのいつぞやの哀しそうな表情とかもそうだけど、にじさんじアプリはたまにすごい表情を見せてくれる)、でびでび・でびる様とのお泊りオフコラボ配信では、『リズム天国』で地獄を顕現しかけもした(リンク先ニコニコ動画の切り抜き)かたです。
今回の3Dお披露目配信は、鈴原のどちらの面も見られた良い配信でしたね~。
0328(土)
天気予報のために地上波テレビを見て、10分とたたずに疲れ果ててしまった。
■社交■
親戚の引っ越しを手伝った
親戚の引っ越しを手伝いました。リフォームのための前段階てきな。
活動量としては、離れの倉庫的なところへ軽トラ4往復ぶん+旧宅から目と鼻の距離の新居へ家電品などを……という感じでした。
大変なところはみんなほかの人がやってくれたので、ぼくが運んだので一番重かったり面倒だったりするものはマットレスやTVあたりでした。
階段の上り下りが地味にダルく、靴のカカトを踏みつぶしていたのを直そうとしたときに、左足のふくらはぎが一瞬つりかけたりなどした。
雨とのことだったけれど、夕方まで天気はもってくれました。ジャンパーもふくめ3枚着ていったら汗をたらふくかきました。
面白かったのが、リフォームまえの家の内壁にマジックででかでかと工程表が書かれてあったことと(ぼくの甥っ子が落書き済みで笑ってしまった)、冷蔵庫動かしたりなんだりしたら壁に書かれたToDoリストへビーッとマーカー引いていったところ。劇映画のようだった。
■見たもの■
vtuberにじさんじJK組『【本番前のおためし配信】にじさんじ2周年全国ツアー真最中! ちょっと合間に「電流金網 JK組お花見配信」』を観ました。
バーチャルYoutuberグループにじさんじに所属する月ノ美兎委員長、樋口楓(でろーん)、静凛(しずりん)さんの3名のコラボ配信を観ました。3D配信だ。
動画埋め込みリンクみたいなのが出てこんくなってしまった。どうしてだろう。
12:47~ぐらいからが電流金網相撲です。そしてこのお試し配信の別れの挨拶が19:30~あたり。
3Dキャプチャされたアニメ的モデルが、重心移動のきいた身振りを見せてくれると、ぼくの脳はなんか、うつのみや理作画MADを見ている時とおなじ部分を押されるんですよね。
(『【新3Dで】本物の月ノ美兎に投票しろ!【#3DJK組リレー】』22:39あたりの、「ちょwちょっw」っとネコパンチをかます委員長とか。『新3Dお披露目リレー②【#3DJK組リレー/静凛】』12:45~あたりの、委員長に引っ張られてカニ歩きするでろーんとか)
0329(日)
雪が降るという話でしたが、暴風雨という感じでこわかったです。筋肉痛で体がダルすぎ、何もする気がおきんかった。
筋肉痛のうちひどかったのは肩から腕回りで、足腰膝はあまり痛まず。
雨がやんだところで、甥っ子がスイッチのトイコンを取りにきた。『マリオパーティ』を4人プレイするのだとのこと。
■見たもの■
ニコニコ動画のvtuber切り抜き消化。
『自らをアイアンマンだと思い込んでる渋谷ハジメ』。見事な「あっ(察し)」が聞ける面白い切り抜き。
『【朗報】鈴原、考える』。鈴原謎発言シリーズの最新回。
0330(月)
■読みもの■
藤本タツキ著『チェンソーマン』64話、63話/58話の読書メモ
『チェンソーマン』63話「地獄旅行」。
とんでもないことになっていると漏れ聞こえてしまった状態で読んでも「とんでもないことになっているな」とポカンと口をあけてしまいまいした……というところまで、03/24の日記で書きました。
どこにたどり着くか分からないドライブ感は『ファイアパンチ』にも有りすぎるくらいに有りましたが……『チェンソーマン』とのちがいはなんなんだろうなぁ。
『ファイアパンチ』の展開は、読み始めたさいの想定からのズレが、「はしごを外された」「外され続けている」という悪印象へ傾くこともありました。ぶっちゃけ「なんかどう転んでくれても別によいな……終わったらまとめ読みするか……」という気分になっていった。
それが『チェンソーマン』だと(今のところは)そういう気持ちにならず、「はやく続きが読みたい」という良い牽引力としてはたらいている。
長期連載作品って、何話何巻にもまたがる中~大エピソードの連なりみたいなところがあるじゃないですか。
たとえば同じ『ジャンプ』連載作品なら「空島編で挫折した」「まとめ読みするとアレもすごいよ」(『ワンピース』)とか、「無限列車編で泣いた」(『鬼滅の刃』)、「大規模侵攻編まで読んでくれ……」(『ワールド・トリガー』)みたいな感じで認識する。
『チェンソーマン』も、あるていど区切れはありますが、じゃあ〇〇編と呼ぼうと思うと、一語でくくれるような端的な語がなかなか思いつかない。
今回のエピソードも、「なるほど主人公のタマ求めて世界中の刺客(ドイツからきたサンタクロースなる人形遣いの老人、物静かな女性とその弟子の呪いの釘使いの師弟コンビ、アメリカからきた3兄弟、ステゴロ世界一の中国からきた同姓ハーレム、4陣営)が一斉に襲い掛かっていくエピソードなのね」と読んでいったはずなのに、敵味方の陣営の意外なバックグラウンドが明かされる程度のズレを越えて、「エッどういう着地迎えるのこれ?」と、次週がまるで読めない。
よくわからないかたちで物語がうねっていて、どこが主軸になるのかわからない。この辺の綱引き具合がとても魅力的ですね。
綱引きのつよさで印象的だったのが、今週じゃなくてしばらく前のエピソード、58話。
58話はとある人物の名前がそのままタイトルに使われているのですが、このエピソードでは既に故人。バトルのなかで死んだキャラのそれまでの半生が明かされるという、いわゆる過去回・回想エピソードと言えなくもない回ですが、『チェンソーマン』58話が特異なのはそのバックグラウンド振り返りは"いま・ここ"の時制で行なわれるという点にあります。
"他人の外見をそっくりコピーする"能力をもった暗殺者トリオが、55話でその人物を殺し、顔をうばって暗殺対象へと近づくもひょんなことから失敗。この58話で描かれるのは、そんな暗殺者トリオのうち素人くさい末っ子がひとり退却・潜伏する……という行動の一部始終です。
故人の装飾品を漁って見つけた、かれの幼馴染の住所。コピー能力で故人をよそおい一時潜伏したところ、久しぶりに会えた故人(にしか見えない別人)へその幼馴染がいろいろな思い出話を聞かせられていきます。
過去エピソード開示と、それを開示された他者の反応とを一緒にやってしまう……なんて、独特なうえにしかも物語効率としてもバツグンに良いという、この時点ですごいエピソードなのですが。
すごいのはここからで、故人の幼馴染から色々と身の上話を振られていくうちに(その身の上話自体は「この戦争が終わったら結婚するんだ」的な、けっこう紋切り型なのだけど、殺した当人がそれを聞かされるという形を取っているがために、意外なほどにジクジク痛い。イロイロと聞かされていくうちに暗殺者は、じぶんたちが殺した人物の人となりを知って泣き出してしまって、「末っ子はこれで脱落・里帰りかなぁ」と読者であるぼくは思ったりもする。)「デビルハンターなんてやめてさ、おれと一緒に古着屋やろう。親御さんだって心配してるぞ」なんて善意と親身とで説得される。そこで暗殺者として未熟だった末っ子は、いま成り代わっている故人の家族ではなく、じぶん自身の家族がどう思っているかと変換して、「いや俺の兄貴らは」と暗殺者のプロとしての矜持をここで確立させてしまう。
紆余曲折ありすぎるけど、充実した読切作品を読んだような感慨が味わえるエピソードを、サブキャラもサブキャラ、主人公を狙う数多の国の暗殺者勢のうちの最弱キャラに当ててくる。
しかも、
「この展開は(他人の家族のはなしから自分の家族のはなしを振り返ることは)たぶん、彼我の境界がしっかりしているプロ中のプロである暗殺者トリオの上ふたりでは起こりえない、殺した相手に感情移入してしまったりするアマチュアの末っ子だからこそ成し得た変化だ」
と思わせるだけの、キャラクタにがっつり嵌った展開でもある。
◆◆◆
64話「ウェルカムトゥーザヘル」では、ステゴロ最強クァンシ様が「一時休戦」を申し出る異常事態、地獄におわす「銃の悪魔なんかよりずっとずっとヤバい」「一度も死を経験していない悪魔たち」「超越者」/「根源的恐怖の名前をもつ悪魔」が登場し、地獄の内外で情勢が変化します。
さてここで思い出したいのは、58話です。暗くなった寝室で暗殺者トリオの末っ子はこう言います。
「俺たちは不死身だ」「なぜなら血も魂もないから 感情もない」「だから恐れるな」「プロなら仕事 全うしろ」
おれは末っ子の活躍を信じてる。
(まだまだ二転三転するんじゃないか/デンジたちの外でも大きな動きがありそう)
◆◆◆
また藤本タツキ作品を読んでいると、『ファイアパンチ』1話の見開きをはじめとして、絵の力がとにかくすごいなと漠然と思わされることが多かったですが、それは予想外のコマ割りの妙や思いもよらないイメージ・絵つなぎの凄味もあるんだろうなと思いました。
米代恭著『あげくの果てのカノン』1巻の、いきなりエッチングを利かせた写実的なハンバーガーがぐしゃっとつぶされるあのシーン{ねとらぼ掲載記事「不倫ものって、基本的に腹が立つんですよ」 不倫×SFマンガ『あげくの果てのカノン』完結までの作者の苦悩 (1/3)}。
おなじジャンプ作品なら、『ハンター×ハンター』で――ゾルディック家の犬とかの――所々挟まれる写実とか。
思い返してみると『チェンソーマン』に限らずギョッとするイメージを投げてきた作品たち/異質なシーン群は、絵の強さもさることながら、そうした光景をある種唐突に(しかし白けない程度に納得もいく)放り込める配球の妙が発揮された群でもあるんだなと、いまさらながら気づきました。
田島列島著『水は海に向かって流れる』1巻のあれ(リンク先読書メモ)もここに含めたくなるけど、あの絵のままあれを行なうというところに凄味があるから、違うよな。
片や『チェンソーマン』のような作品がある一方で。
片や『水は海に~』1巻やこうの史代『この世界の片隅に』だとかあるいは『乙嫁語り』3巻のように、その作品世界のスタンダードそのままの絵/そのままの表情で、その世界のふつう自体の異質さが舞い込む作品もあり、こっちの路線も大好きなので、ほかにも開拓していきたいところです。