「日記;2020/10/26~11/02」の見出し画像につかった、月ノ美兎委員長のお絵描き作業配信を題材にした絵です。(この記事トップ絵は、マイ「ここすき」部分の切り抜きです)
以下、所感やイラスト経過記録など。
描いた理由
前回(初回)の見出しイラストでだいぶ(ぼく的にはとてもとても)時間がかかったけれど、1発で終わってしまったらさすがにアレだと思ったので、もう1枚という感じです。とりあえず年がかわるまではがんばるべき。せめて三画坊主くらいは……。
狙い
作業目標
- キャラを大きく描く
- 背景も描く
- (白色灯を光源とする絵)
前回は省エネで済ませようとするも、けっきょく画力不足から、キャラだけでは場がもたなかったので背景を描くことになりました。その結果として、キャンバスサイズに占めるキャラの面積が小さくなってしまったんですね。
今回はもっと大きくキャラを描く(できればよりアップショットに寄せる)と、前回とは違った経験・絵になりそうです。また、画力自体は先週と変わりないので、背景は前回とおなじく込みのイラストにする必要がある。
なので(より具体的な追求は)……
- 見た目にキマってる
- それでいてぼくでも描けるくらいに簡単
なコンポジションを見つけ出すということが目標となりました。
作業時間は、できれば8時間くらい(1日1時間+α)で描きあがるものにしたい。
(前回が、下書きで4キャラ4時間+色々小物がある背景2時間。塗りで1キャラ1~2時間、背景10時間くらいでした。
1キャラで前回よりも物は少ないから、下書き3時間、塗りで6時間くらいで仕上がるんじゃないか? という見立て)
あーでもないこーでもないとやっていくうちに決まった構図のおかげで、前回心残りだった③の雪辱戦も果たせそうだということになりました。
前回は光源の処理がよくわからなくなってけっきょく、現状よりもっとそれらしく見えるナンチャッテ自然光想定の絵に逃げちゃったんですよね。
今回は人工灯・白色灯下の絵として最後まで走り抜けたいところです。
描いてみての感想
作業中断をはさむまえの11/9時点で8時間がかかってしまいました。描くまえの思惑は甘かったですが、そこからはけっこうトントン拍子で滞りなく進めてよかったです。
画面左に主役の鏡像・右に背景という点でいえば、構図としては『アイドルマスター シャイニーカラーズ』のSRプロデュースアイドル図柄「チエルアルコは流星の 八宮めぐる」みたいと言えなくもありません。(描いている最中はとくに意識してませんでした)
「チエルアルコ」と違うのは、主役と背景とでパースペクティブをたがえたところ。
客観的には傾斜のついた液晶タブレットが主観(イラストのカメラ)と正対する面(=液晶の縦線横線がキャンバスの縦線横線と平行する角度)で、それを載せた机やキャラが足などを着ける大地は、イラストの上ではパースがついた(ナナメに)傾いた面……とすれば、液晶タブレットに映りこむ主役がより目立つ構図になるんじゃないかなぁと思いました。
液タブはまるきり真正面ではありませんが、これは「液晶タブレットじたい、そう皆さまがご存じの事物ではないので、タブレット自体が傾いていることはイラスト内に盛り込んでおけるなら盛り込んでおいたほうがよいだろう」という判断によるもの。
下書きになく清書時に書き足した大きなものとして、マグカップがあります。
マグカップを置いたことで、委員長の顔(かわいくかけた瞳)~鏡像の電灯~紅茶水面の鏡像の照明~床のスリッパ……と、物が一直線にならぶような構図となって、スッキリまとまった感がなきにしも。
テーブルや部屋は委員長の部屋の設定がよくわからなかったので、ぼくの部屋をモデルにしました。ちなみに委員長の卓上配置状況については、のちの配信で図解付きで解説されてました。あとのまつり!
作業工程・経過記録
(11/05更新時の進捗) 0~1時間くらい。
いくつか別の構図を描こうとして3トライ目くらいの絵です。
けっきょく映り込み趣味が勝ってしまった。
最初に描いてみようと思ったのはにじさんじキャラの美術パロしたなかに、画家姿の委員長がいるというもの。(理想だけが高くあり、形にできる腕がなかった)
次は、見た目に優れてるけど構図的にはシンプルな名作絵画を、主役を委員長などに変えてオマージュするというもの。(気が進まなかった)
(11/06更新時の進捗)3時間くらい。
キャラを清書。かわいくなったけど委員長(ねづみどし氏の絵柄)ではないなぁ。
・気になる点
首の中心が顔が向いている方向の逆側に無い。目のハイライトが照明と逆にある。
(11/09 1:00ごろ更新時の進捗)7時間くらい。
委員長の首を微調整してから、色塗りをすすめる。
(首はほんとうに微妙すぎて、並べてるとどこをいじったんか分からなさ具合が際立ちますね……)
お絵描き配信らしさを出すため、WacomOneタブレットの液晶画面に『メディバンペイント』(委員長が使用しているペイントソフト)のUIを描きました。
前回のネームプレートの失敗もわすれて、今回も下書きなしで描いてしまいましたが、ぼくの主観からすれば悪くない気がします。{ただし今回はあんまり消失点をきちんとしてなくて、つまり価値判断の物差しがじぶん(の感覚)しか無いのだからそりゃ~「悪くない」でしょうとも}
委員長は「明暗」レイヤー(透過率何十パーセントか)でかさねました。
・気になる点
タブレットの有線端子をじっさいとは逆の右サイドに配して(キャンバス内に収まるようにして)、コードと影との描写による液晶に傾斜がついていることを分かりやすくする補足はやっておくべきかも。
ペンタブレットは実際、液晶や肌(机?)の反射光を受けているけれど、強調しすぎてメタリックになってしまったかもしれない。もっとマットな色合いでも良さそう。
机が(意図している以上に)のっぺりと微妙だけど、ぎゃくにチープな質感で良いかもしれない。卓上には、紅茶をいれたコップやマウスあとは配信用マイク?などがあるとそれらしくなりそうだし委員長が描いたライバーの絵なども置いてもよさそうだが、ゴチャゴチャしてしまうかもしれない。
(11/09 2:00ごろ更新時の進捗)8時間くらい。
委員長の色を変更。
こちらの委員長は「通常」レイヤー(透過率何十パーセントか)。ただし、色調は彩度明度を落としてあります。透過率をもっと多くしてもよいかもしれませんね。
明るい画面での透け具合は前回のとき、ひとの暗さは今回のほうが良い。二つを組み合わせたかんじがいいんだろうか。
(11/25 0:38ごろ更新時の進捗)12~13時間くらい。
PCの故障、『SAI』のコード紛失などでだいぶ時間が空いてしまった。(けっきょく『SAI』で無圧縮の.saiデータからではなく、blog投稿用に保存していたjpgデータから『クリップスタジオ』で描き足すことにしました)
過去に「・気になる点」で具体化しておいたおかげで、作業再開をスムーズに運ぶことができました。
液晶に端子をつけ、ちかくに紅茶の入ったマグカップを足し(図柄はにじさんじ公式のものとした)、配線やカップ側面の一部分をタブレットの傾斜がかくすようにします。円のなかのキャラが思いのほか小さくなっていることには途中から気づいていたんですけど、きっちりかっちり図柄を再現せず、「それっぽく仕上がればええや」というあたりがぼくの性格ですね……。
主な被写体であるペンタブレットにもそのノリで、企業ロゴやペン保持用の輪っか生地など、いろいろ忘れ物をしました。
もう少し描き足すかも。
キャラについては、お絵かき配信ということでかぶってもらったベレー帽の色を塗り、実像のほうの手に、地色と影色のあいだとなる中間の影色を作って塗って、肌とおなじサーモンピンクだった爪を桃色に塗り影やハイライトを追加しました。
ベレー帽を桃色(赤)にしたのは、あんまりいろいろ色をつかいたくなかったというのもあります。
また、マグカップ(実在)の図柄のデフォルメ委員長がピンクなので、このイラストの委員長もおなじ色にすればキャラの同一性(?)が上がるのでは? というアレもある。
桃色の色味が……
タブレット内ウィンドウやカラーバー(>委員長のベレー帽やリボン=爪)>マグカップ>床のピンクのカーペット(≧スリッパのうさぎ)
……というふうに、カメラに近い順で強く見えるかんじになってくれた{彩度や明度とか(鮮やか>くすみ)、立体感(ハイライトや明暗>平面感)とか}けど、勝手にまとまってくれただけで作為はありません。(ウィンドウの色は秋っぽいからこの色にしたし、マグカップの図柄はググるまで知らんかったし……)
最初からねらってコントロールできるようになりたいものです。
(1割バッターでも10枚書いて9枚ボツにできるなら良いけれど、そんな枚数こなせないからな……)
たんなるミスとして、委員長の編み編みが(前回くらいから)コントラストなどをいじくっているあいだに変な風になっていたみたいなので、そこは直して再投稿する必要がアリ。
描きこぼしたタブレットの細部や塗りミスなどを追記・修正したうえで、下書き時にはあった天井の映り込みを復活、机のディテールアップにマグカップのシミを追加しました。
前回のほうがすっきりしていたかも……。
手の部分に誤って書いたミスタッチを消し影付けをすこし変更、ついでにマグカップの図柄を修正。ワコムの印字もすこし水平が崩れてたので修正。
おひまなかたは前回の絵とならべて間違い探ししてみてください。
カップのドットを減らしました。