06/26(水)
■blogのこと■
保守保守
無料会員でも見れる弊blogのアクセス分析をみたら、いまだに『考えもの;『Wordle』派生作の題名から、何を当てるゲームか当てるゲーム』にたどり着いたかたが数人程度いらっしゃるみたいで。
リンク切れが無いかとか、そろそろまた確認しないとなぁ。
とりあえずじぶんがいどめた『Wardle』正解文集をこの記事内へ収納しました。
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ピンチョンが英語圏ではリンカーンひとり(5ドル札)でお釣りが返ってきたり『百年の孤独』がハミルトンひとり(10ドル札)でお釣りが返ってきたりすることこそどうでもいいんですけど(ライセンスとか翻訳の仕事量的に無理だよなぁ)、電子書籍が出ているのは心底うらやましい。
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べつに買ったところですぐには読まないんですけど、だからこそ紙の本だとどこに置いたか積ン読の山に埋もれてしまってどうしようもなくなるんですよね。
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『東京創元社創立70周年記念小冊子』がウチに来たのは送り状によると、伴名練さんが「東京創元社、私の一冊」で拙訳のグレッグ・イーガン『宇宙消失』を取りあげているから。それ自体もうれしいけど、作品内容や作風の短く的確な紹介に加え、テッド・チャンとの比較論まで!https://t.co/dgJ1wPGJLE
— 山岸真 (@ymgsm) 2024年6月25日
山岸真さんの𝕏でのポストによれば、東京創元70周年小冊子には伴名練氏によるイーガン『宇宙消失』評(イーガンとチャンの比較付き)が載ってるらしい。
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ヤングジャンプでむかし連載されていた『刻命のゴーレム』、わりとそっちの趣味のやつなのか……? あらすじ紹介にあるネーミング的に"そうじゃない"と思っていたんですが……。
{<マルドゥック>のあらすじを完コピしたことで賞金返金となった『コンプライアンス-絶対法隷都市-』原作者(<マルドゥック>読書ツイートも有)の作品で、『コンプライアンス』の次に準備していたのが『自殺器官』だったらしい。(『虐殺器官』絶賛ツイートも確認されていたとのこと)
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06/30(日)
■観たもの■
アリ・アスター監督『ミッドサマー』ディレクターズカット版
vtuberさんのメン限同時視聴配信で、『ミッドサマー』ディレクターズカット版を観る。(同時視聴配信とは? =一本の映像を、配信者とリスナーそれぞれが各々の手段で用意し、おなじ時間に再生して、いっしょに観るナゾの儀式のこと)
DC版初見なので基本はvtuberの配信は閉じて(同時視聴とは……?)、睡魔に襲われたとき点けて耐えました。疲れて眠いときに観ると独特の迫力が出て良いですね。
劇場版の記憶が薄れてるんで具体的にどうという話はできない、そう前置きしたうえで感想をのべます。
だいたいのディレクターズ・カットやエクステンデッド・カットへzzz_zzzzは「削ってくれて正解だわ」と思うことが多いんだけど、今作については良くもあり悪くあり、むずかしかった……。
暗く愚かで退屈な現実と、それをふきとばす明るくカラフルなハレのパワー。このコントラストが魅力の作品だとzzz_zzzzは思っていたんですが、DC版では、
「故郷も異郷もどこもかしこも愚かであり面倒でありかったるく、出口はないよ」
みたいな印象にかわりました。
一発でおわらない歯切れのわるい餅つきやら、準備ばかりが楽しくて実行は割としょぼいどんど焼きやら、予定調和で内輪ジョークもあるお芝居やら、すべてがすべて、
「このもっさりとしたノリ、おらン田舎でねぇか」
ってしみじみしてしまった。
「あの祠を壊したんか⁉(=神木にションベンしたんか⁉)」をはじめとして、異郷モノ(やら破局寸前カップル物やら)の紋切り型展開を、実在感たっぷりの精緻で豊富な建物と小道具によって雰囲気たっぷりのコンテワークカメラワークでおさめた、とにかくリッチな映像がすごい。
ぜいたくとは言い条、紋切り型に過ぎないものをゆったりのんびり見させられるワケなんで可処分所得のすくない貧乏人にとってはツラいんですけど(「良し悪し」の悪しの部分)、でもそういう世界・時空間全体に漂う精彩のなさを味わわせることを大切にしている作品なのではとも思える(「良し悪し」の良しの部分)。そこが難しいね~てかんじですね。