すやすや眠るみたくすらすら書けたら

だらだらなのが悲しい現実。(更新目標;毎月曜)

日記;2020/04/07~04/14

 日記です。16000字くらい。

 祖母の確定申告がすすまなくて更新できませんでした……。とりあえずアップ。あとで書き足すと思います。

 ※言及したトピックについてネタバレした文章がつづきます。ご注意ください※

 

0407(火)

 宿直明け日。

 ■社会■

  政府が緊急事態宣言を正式に発効しましたね。

 うがい手洗いを心がけていきたいと思います。

 新型ウィルスの流行に起因する外出自粛やリモートワークへの切り替えなどの余波のひとつとして、Youtubeの不具合もあるということは僕の耳にも入ってきていました。

 ……FANZAの回線が重いのもやっぱりこれの影響なんでしょうか。

 「なんか重いな」ということはあっても、ふだんは猥褻漫画しか読まないのでそこまで気にしてなかった(と言いつつ、静止画読み込みでも大きなカラー漫画などはけっこう時間がかかっていて、気にならないわけではない……)のですが、これ動画勢のひとはつらいですね。VR動画を見ようとしたらストリーミング再生が視聴に支障をきたすレベルでクルクルしてしまってどうしようもない。

(体感は10秒見たら10秒クルクルするみたいな事態。読み込めたものを巻き戻せばまとめてスムーズに見られるというわけでもまったくない)

 FANZAのアダルト動画部門では、リモートワーク支援として、一部の動画が大特価10円になるなどのセールが打たれている。

 

  春を迎え色とりどりの花が咲くように

 白(ないし黒)以外のいろいろな布のマスクが職場などで見られるようになってきましたね。

 赤瀬川原平先生の研究などに触れてきて、「いつかなにかぼくも路上観察学的な発見をしてみたいな~」と思っていましたが、そもそも路上に観察する人がいないという事態はあまり気にしてなかったな……。

 

 

0408(水)

 なんだか眠くて夕飯を食べたら寝てしまい、21時とか?に起きてちょっと『あつ森』をやって、また寝てしまいました。

 ■ゲーム■

  switch『あつまれ どうぶつの森』で友達の島に行った

 『あつまれ どうぶつの森』をプレイしている高校時代の友人A氏から、彼の島に招待されました。

 飛行機の機上からながめるA氏の島はすでに都市で、「すごい!」とため息が漏れるとともに、「あっこれネタバレの盛り!」と反射的に拒否反応がおきてしまいました。

(わが島の文明レベルは、ようやくテント暮らしから脱却できたけど、まだお店も建てられていない程度。

 お店建立のため「もくざい」「かたいもくざい」「やわらかいもくざい」を30集めて納品したが、のこる「てっこうせき」30個がどうにも……)

 それぞれの果物を交換し、さくらんぼとなしのわが島にリンゴとなしが加わりました。うれしいことに「てっこうせき」も20個くれました、ありがてぇ……{と思ったが、A氏はそのつもりでもなかったような~あったような~、どっちに転んでもよいようなアイテム置きだったみたいで。

 ナチュラルに「おれなにかやっちゃいました?」と蛮族強奪プレイをしてしまいましたね……。

(「てっこうせきも持ってったな……」というコメントが、やすきに流れるzzz_zzzzのぬるゲーマーぶりをチクチクしてきてツラい。文明レベルの高い島は外交戦術も高度らしいな?}。

 あと5個を自力であつめるぞい。

(のこり10個のうち5個は、NPCの村民がプレゼントしてくれたので……)

 

 ■社会■

  最も人間らしい政府

「政府だって人間だ(から罵倒のような過度な批判は控えるべき)」

 というようなツイートが賛否両論で流行っているみたいですね。うんうん、史上稀にみる人間らしい、親近感わく政府ですよね。

 これもツイートで言ってる人を見かけましたが、ラストバトルでもエリクサーを出し渋り、即死レベルの特大ダメージを食らって実際ゲームオーバーになったあの感覚。

 「いいねぇ!」「そ、そうだよね!」「こまいところはおいおい詰めていけばいいっしょ」と始めて詰められなかった文化祭の出し物。

 ああいう思い出がよみがえりますよ。

 庶民感覚がない、かけ離れていると政治家はたびたび槍玉にあげられてきましたが、これだけ庶民感覚で回ってる国もなさそうな気がしますよね。

 

 

0409(木)

 『あつ森』は夕方の時分に間に合ったからか、見たことのない魚をあれこれ釣り、化石を2,3個掘り出しました。

 変わらず『SitR追加難波』を、エルフのえるさんドーラ様雪城真尋さんらによる同時視聴配信などでおかわりしています。樋口楓出演時は同時視聴者が"でろーんガチ勢の集い"という感じで熱量がすごいし、他の出演者についてもたとえば委員長が出てくればえるえるが「(『あつ森』NPCたぬきち相手に)パパ活やってる人とは思えない……w」などといじる後方彼氏面が拝めたりしました。

(『バーチャル紅白』副音声のでろーんをいじる委員長とか、こういう気やすい関係とっても好きですな)

 ダンスすごい勢のドーラさんによるモイラ様のダンス評や、えるえるドーラ様のにじさんじライブ既出演者による「ライブでどんなことを考えて選曲したか?」談義、気づいたら昇天してるまひまひなどなど、いろいろ興味ぶかかったり面白かったです。

 

 

0410(金)

 宿直日。

 

 

0411(土)

 宿直明け日。

 ■見たもの■

  vtuber『【麻雀】ワイがライバー1の雀鬼や【じゃんたま/月ノ美兎/にじさんじ】』観ました。

www.youtube.com

  いちから社の運営するバーチャルYoutuber団体にじさんじの面々が麻雀を実況プレイ配信していたので観ました。

 面子は月ノ美兎委員長、出雲霞さん(愛称イカスミ)、エクス・アルビオさん(愛称エビオ)、葉加瀬冬雪さん(愛称はかちぇ)です。

 委員長とイカスミさんはポケモンにじさんじ杯でバトルしていて、対戦直前のちょっとした雑談でもプロレスした関係です。葉加瀬さんは見た目とは裏腹にポンコツだという世評の配信者。

 とツイートにもあるように委員長はもちろん、どの人も初心者なんですが……それぞれの配信チャット欄が色でてましたね……。

 

 こういう配信を観ると思うのが、本当に委員長は視野が広いなぁということですね。

 知識あやふやななかで麻雀やるだけでも大変なのに、コラボ相手と均等に会話しつつ{話題を振りつつ、コラボ相手の独り言的トークを拾って広げつつ(「"うっかり振り込み"? なんかおばあちゃんみたいな……w」)}、高速で流れる上にじぶんのチャット欄についてもプレイに反映したりトークのネタにしてしまうという。

「やばいwコメント欄で戦争が起きてるw」

 と笑顔でリアクションする辺りはまあ余裕さえあればどの配信者さんでも出来ると思うんですけど、

"意味わかんないんですけど"っていう、なんかそういう、女子高生(的コメント)がw

 と、コメントを拾ったうえで、面白い読み替えをできる辺りが本当にすごい。

 

「えっ分からん! リスナーカード! オーディエンス!!」

 とリスナーに投げかけた時も、質問どおり切る牌を選んで終わりにならないんですよね。

"マイク籠ってる"ってコメントが来たw そっちじゃないんだよw!」

 

 ぼくはちょっとしたことでキョドりまくる人間だし、すぐキレる人間なので、チャット欄読んでるだけで「きっついわぁ……」てなるんですよね。

 上で挙げた場面だと、配信中切るべき牌を聞かれてもねぇのに延々つぶやく先生がた(複数)、さらにプレイングミスをすると「ばか」「アホ」とか言う鬼教師(「ばか」「アホ」という単発罵倒チャットはこの配信中に複数見られたので、初見時は「だいぶ荒れてるな」という印象をもちましたが、後でもういちど振り返ってみると「ばか」「アホ」と打ってるのは実はただひとりのリスナーっぽかった)がいらっしゃるし。

 まあ上述の鬼教師のひとは、許容ラインって人それぞれなので仕方ないかなと思うんですけど(ぼくがワカランから配信者のやらかし具合がわからないだけで、麻雀知ってる人からすれば「そういう言葉を言われても仕方ないわ……」という感じの、たとえば1+1を間違えるレベルの大失敗をやらかしているのかもしれない)……よくワカランのが、委員長が切る牌を訊ねた時に「自力で考えな」と言った数十秒後に、委員長が長考したさい「時間切れあるの知ってる?」ってチャット打ってるひと。(恐ろしく素早いダブルバインド!)

 

 ぼくの精神衛生上よろしくないので、「さすがにミュート導入するか考えよう……」となりました。

 チャット欄に特定人物がコメントすると通知してくれるGoogle拡張機能の存在を知ったので、それを導入し、強い否定の言葉をなげかけるリスナーがほかにどんなチャットしているのか気にしてみたほどです。

 

 すっごい難しいなと思うのが、上で挙げたようなあきらか初心者である委員長のプレイングミスに怒りまくってるひとも、あくまで委員長のファンで(且つ、たまたま麻雀の心得もある人で)あって、べつに麻雀配信自体が好きってわけでもなければ、麻雀がうまい配信者が好きってわけでも全然ないみたいなんですね。

 にじさんじという箱だけ見ても、麻雀についてもっと知ってる人(/熱心に勉強してる人)は五万といるし、vtuberさんというくくりで見れば、プロ雀士とも打ってるし交流を持ってるし何ならガイド本を出版してるレベルで麻雀強いvtuberさんもいる(楠栞桜さん。こんかいの『にじさんじ麻雀大会』にむけて彼女に師事するvtuberさんも何人もいました。)んですが、ぼくが「おお……」と思うような麻雀先生リスナーのかたがたはそうした別の配信でチャットを打ってるわけでもないんですよ。

 この配信で委員長に特にきびしい言葉を投げかけていたひとのうち、その翌日におこなわれた、12時間に及ぶ長時間配信『にじさんじ麻雀王決定戦』のチャット上に(委員長の卓以外の配信へ)現れたひとはごくごく少数でした。(ぼくは総合席はもちろん、出場者の個別配信も3/4ないし全部いっしょに点けていたのでだいたい漏れはないはず)

 

 プロ野球ファンが、巨人軍が弱くなったからといってそのシーズンに強かったチームのファンへ鞍替えする~なんてことはないように、好きな推しが強かったら嬉しいし弱ければ悪感情をいだくが、強いから推しなわけではないということなんでしょうね。難しい……。

 

{個人的には「個人の意気込みや吸収率って違うし、委員長はエンジョイ勢としての向きが強かろうよ……」と思いますし、先日ライブやったり何だりと忙しいなかでようやってるとも思うんですが(「だって大舞台でボンバーマン』で初手自爆するひとだぞ」というアレしかない……)

「もっとできるひとなはずだ、がんばれるはずだ」

 と期待するひとの気持ちもわからんではないし、

「いや、“zzz_zzzzこそ他人様の限界を低く見積もってやしないか? お前の態度こそどうなんだ?" と言われたら、返す言葉ないな……」

 というのもあるし、難しいですね……}

 

 にじさんじ=箱推し、みたいなイメージがあって、(最近のデビュー組との登録者数の伸びの違いなどの印象からも)「登録者数50万だ10万だと言っても結構な数が重複しているにちがいない」と思っていたんですが、意外とカブりって多くないのかもしれないなと思いました。(少なくとも、リアタイ視聴の顔ぶれは違うのかもしれない)

 

 

0412(日)

 本文

 ■中見出し■

  【雀魂】にじさんじ最強雀士決定戦実況解説枠 予選A~E【#にじさんじ最強雀士決定戦】

https://www.youtube.com/watch?v=2EPPMQsQO7o

 いちから社の運営するバーチャルYoutuberグループにじさんじの面々が、オンライン麻雀大会を開いていたのでリアタイ視聴しました。参加した配信者は総勢44名、『にじさんじポケモン剣盾杯』『にじさんじマリオカート杯』が34名だったそうですから、配信時間ともども特大コラボという感じですね。

 この日は準決勝までが行われました。

 同時視聴者6万人を超す時間帯もあり、月曜午前2時でも5万人観ているというリスナー的にも大盛り上がりの配信でした。

 

 

 使用アプリはYostar『雀魂』で、それなりの配信者さんが課金して、じぶんに似たアバターをGETして大会にのぞんだり、リーチ時の特殊BGMを手に入れて他対戦者に圧をかけプレイングミスを誘おうとしたりとなかなか面白かったです。

{この企画・配信自体もYostar社さんが協賛していただいたみたいなんですけど、いわゆる「企業案件」的な堅苦しさは全くなかったです。

 課金はあくまで各配信者さんの自由だし、「ガチャ当たり率は5%? それなら悪くないね」みたいな話も一度や二度でましたが、そう言うひとはほかの渋いガチャゲーの重課金者だったりする。

 それどころか「すーぐ課金してガワだけ凝るヤツおるおるw」みたいな煽りも見られました(笑) Yostarさん自由なイベントに協賛して下さり、ありがとうございます……}

 

 予選(11卓)は東風の短期決戦で、準決勝(3卓)以降は半荘。

 短いがゆえに優勝候補を押しのけて麻雀初心者が(強いヒキもあって)勝ち上がったりする大番狂わせも見られたし、まったくの初心者ではないけど強者というほど習熟してもいない(っぽい)中堅のひとが作戦勝ちしたりなどもあって、ぼくのような麻雀素人でも楽しめる展開が多かったです。

 企画・進行の舞元さんが念押ししていたとおり、何が起こるか分からないワイワイ要素もけっこうに出た大会で、とても楽しかったですね。

 いっぽう細かな点数変動が勝敗をわけた準決勝A卓は、実況席の麻雀できる勢はもちろんのこと、麻雀大先生リスナーもうなるような試合となりました。

{麻雀の世界は奥深いので、

「(配信者名呼び捨て)大会参加するならルール覚えろよ…さすがにしんどい」

「(配信者名呼び捨て)と(配信者名呼び捨て)がキツかった 二度と麻雀配信しないで欲しい」

 などと呟かれる大先生がいらっしゃいます}

   ▼A卓(エルフのえる、伏見ガク、叶、ドーラ)

 にじさんじゲーマーズ出身の叶くんの立ち回りが面白かったです。

 東風戦の特徴に合わせた、とにもかくにも役が安かろうが早く上がるアグロな方針で卓にいどみ、見事作戦勝ち。

 

   ▼B卓(樋口楓、竜胆尊、早瀬走、メリッサ・キンレンカ

 でロンでロンこんでローン!

 でろーんこと樋口楓のヒキの強さと何度も麻雀配信をこなしてきた下積みが見えた卓でした。対戦者3人から均等にロンするでろーんの活躍に、カツアゲ麻雀やら(彼女の音楽面での所属先であるアニメ界隈の音楽といえばこの会社)ランティス麻雀やらいろいろな異名がつきました。

 歌うまvtuberがそろった卓ということで、舞元さんから(リスナーのコメントを拾う形で)フリがあったとおり、リーチをかけたら本当に歌ったりしてくれた卓。ここで初顔合わせのひともいたんでしょうし、おそるおそるという感じでしたが、こちらの方面でもやっぱりでろ氏がにじさんじ全体の曲『Virtual to Live』を歌うなど、先陣を切ってくれていたなぁと思いました。

(もっとゆるい場があったら、ほんとうにノリノリで、持ち歌の『Maple Dancer』のAメロ「♪白いリボン 秋に染めて 開演の時間 心燃やすぜ」で牌を染めてほしいし、だれかをトばしたり赤い牌もってアガったりしたときはサビの「♪Dance!! 月に楓はふわり宙を舞う その姿に見とれた 紅い目が濡れる」を歌ったりしてほしい……)

 

   ▼C卓(森中花咲、リゼ・ヘルエスタ、葉加瀬冬雪、ラトナ・プティ)

  B卓でろーんと一緒に初心者スタートだったリゼさんの成長よな。

 

   ▼D卓(社築、神田笑一、グウェル・オス・ガール、不破湊)

 牌効率をよみながら堅実な道をすすむ実力者・社さんに対して、愚直に降りない即リーし続ける麻雀初心者グウェルこれはもう試合運びも面白かったです。

 seeds出身社神田、同期デビュー組グウェル不破とバランスも良く、サークルBOXとか喫煙室で延々だべる野郎衆があってよかったですね。

 ぼくにとっての友達と泊りでゲームする時空間はこの卓の雰囲気だ。いまでも親交のある中学時代の友人たち3人のうち2人は他市他県へ移り1人は結婚し子を得た/高校時代の友人たち4人のうち3人は故郷から他県へ移り2人は結婚した31歳としては、ノスタルジーにせつなくなってしまった。

 最初こそバッチバチで行く風だったグウェルさんが、対局中に社さんに初心者質問をしておだやかに答えるかたちでフリテン反省会から点棒計算まで行われ、奥さんの話題が出たり何だり世間話しながら打っていて、始終ほんわかしてました。

 

   ▼E卓(剣持刀也、文野環、出雲霞、イブラヒム)

 にじさんじの野良猫こと文野たまちゃんが場をかき乱してましたね……(笑) イカスミさんはもちろんイブラヒムさんの人格者ぶりが光りました。ぽんこつ2期生がごめんねヒムラ……。

 

 最初のA卓で「とにかく役をつくってアガるのも手」、そして直前のD卓によるグウェル&社のQ&Aによって「とはいえ1位になるためにはただアガるだけでは駄目で、1位との点差が大きい場合はそれを上回る大きな役でアガらないといけない」と学んだ上でのこの乱行。麻雀初心者でもひどさがわかる荒れ具合でした(笑)

 とりあえず選択肢でたら押しちゃうのは、初心者としてすごくわかるアレですよね。

 

 対局開始まえからして、(ベテラン配信者さんでもなかなか設定する機会に恵まれないディレイ配信の仕様に困惑する声はほかの卓でも見られましたが、)あきらか機械オンチなたまちゃんが特殊設定の配信の罠にはまったり、直前まで練習していた卓が終わらなかったりした(笑)ことなどによって若干わちゃわちゃしたE卓。

 ひとによっては御通夜化してもおかしくない初動も、たまちゃんらしい「ヒーローは遅れて来るって言うでしょ」という謎イキリや、進行の舞元さんの「あなたヒールだよ完全に!w」という即レスなどもあって、漫才的にコント的に、意外なほど賑やかかつなごやかに進んでいって。終盤のたまちゃんらしいけど熱い勝負に水を差したとも言えるちゃぶ台返しさえもが、たまちゃんとおなじ2期生出身で準決出場をきめた剣持さんが、

「われわれ(2期生)のチーミングを予見できなかったそちらさんサイドにも落ち度がある」

 といった旨の堂々たるヒールぶりを見せてくれたり(プロレスの呼吸を即座に察知してリアクションとってくれるイカスミちゃんのすごすごAIぶりよ……)、割を食いに食ったイブラヒムさんが率先して「文野環最強!w」とお手上げ降参し、(初心者であっても大会優勝めざしてキッチリ勉強してくれる勢である)イカスミさんも「猫ちゃん先輩優勝!!」とノッてくれたことによって、意外なほどに明るく楽しく観れました。

 ありがとうイブラヒムさん……。

 

 年末年始のむぎたまオフコラボ『マリオカート』実況プレイ配信で『にじさんじマリオカート杯』について、

文野環「にじさんじ杯ってのがあるんでしょ?」

家長むぎ「終わったよw!」

 といったやり取りに笑いつつも寂しさを感じていた身としては、配信できない期間のあった配信者さんが復帰して大型コラボにまできちんと参加できてるのを観られて、本当によかったなぁと思いました。

 

 この卓はトークバチバチの口(くち)プが楽しめそうな卓だなと思ってもいました。

(司会などもこなす口が達者な剣持さん、気配り上手だし初対面の委員長ともバチバチのプロレスをしてみせたイカスミさんがいるので)

 意外なことにたまちゃんが各人にネタを振るという一幕も見られて、 そこもなかなか面白かったです。

(植民地なのかと疑問をいだかれるイブラヒムさんの出身コーヴァス帝国。「日サロか?」「染髪か?」と疑問をいだかれるイブラヒムさん。やたらと昼ご飯なに食べたか質問されて、やたらと「たいしたものじゃないですよ」とかわしてたじたじのイブラヒムさん……と、特定人物が手だけでなく口のほうも対応を迫られまくっていた。

 ありがとうイブラヒムさん……)

 

  【雀魂】にじさんじ最強雀士決定戦実況解説枠 予選F~K【#にじさんじ最強雀士決定戦】

https://www.youtube.com/watch?v=jWW07KKdJuY

 F卓(鷹宮リオン、雪城眞尋、夜見れな、ルイス・キャミー)

 

   ▼G卓(月ノ美兎、轟京子、魔界ノりりむ、でびでび・でびる)

 とにかくトークが回った卓でした。

 委員長のプレイングもだいぶ良かったようで、「なぜ……」「どうして……?」と麻雀巧者のリスナーから困惑の声は前夜ほど多くはなくて、また「アホ」「ばか」連呼した鬼教師リスナーが今回はその言をひとつも口にしていなかったのが印象的でした。

 

 H卓(静凛、本間ひまわり、鈴木勝、魔使マオ)

 しずりん先輩いわく「エッチ卓」、実態としてもおねショタ卓。たじたじの勝くんがひたすらかわいい。

 

 I卓(渋谷ハジメ、郡道美玲、天宮こころ、奈羅花)

「これが最強雀士決定戦……!」

 という雰囲気でした。麻雀できる人(初心者でもしっかり勉強してきた人)たちがそろっていたという卓で、トークの話題がきちんと現在の手が何かとか推理したりブラフをかけたりするようなものに。奈羅花・郡道さんが『人狼ゲーム』とかやる配信を後で探そうと思いました(ぜったい面白い)

 

 J卓(花畑チャイカ、黒井しば、葉山舞鈴、アルス・アルマル)

 K卓(飛鳥ひな、ジョー・力一、三枝明那、エクス・アルビオ)

 

 

 ■中見出し■

  小見出し

 本文 

 ■遊んだもの■

  『あつまれ どうぶつの森』橋を建築(中)にし、新規移入者住宅予定地を敷く。

 橋を建築し、橋のさきの森のような区域に、新規移入者のための住宅予定地を用意した。

 ちょうど橋を建てたいところに、近所のひとが釣りをしてデンと居座ってしまって、「虫取り網で頭とか叩けたりしないかな?」とふるってしまったら本当に叩けてしまって、面白がって2度3度と叩いたら激昂されてしまった。

(『ゼルダの伝説 ブレス・オブ・ザ・ワイルド』なら味方NPCに伝説の剣をふるっても素通りだったのに。ほんわかしたスローライフゲームっぽい雰囲気なのに野蛮だ。そのうちコンキスタドールによる来訪とかあるかもしれない……)

 初のご近所トラブル、しかもこっちが100パー悪いという……。

 

 建設予定地のために木を何本ものかし、それを北に植えなおした。さてどう並べるか?

 縦並び横並びに敷き詰めると、場所も取らないし、素材集めがしやすそうではある。島にきた当初のままバラバラに点在するありのままの植生を資源とみなすと、鳥頭には大変な難関だ。

 木をゆすり斧をふるって素材を集める。ただそれだけのシンプルな仕事のはずなのに、バッタやチョウやギンヤンマが現れれば虫捕り網をかまえて追いかけたくなるし、プレゼントを結び付けた風船の影がふよふよと大地に落ちればパチンコに持ちかえて宙へと狙い撃ちたくなる。

 そうこう右往左往しているうちに、はたして自分がどこまで木を樵っていたのか、わからなくなってしまう。

 

 たった数日間の樵仕事だというのにもうほとほと疲れてしまったぼくは、つい縦横に敷き詰める道をえらんでしまった。

 あきらかに不自然な木の並び。小池知事なら「密です」と指摘するようないびつさ。

 ただ木を植え替えただけ。システム的にはただそれだけの行為だが、不気味なものを建ててしまったような、そんな居心地の悪さにつつまれた。

 

 

0413(月)

 ■遊んだもの■

  『あつまれ どうぶつの森

 橋が完成し、セレモニーをする。店をかまえたたぬき兄弟の姿はなく、なんとなく寂しい気持ちになる。

 橋のさきには新規移入者のための住宅予定地がある。その北には、建設予定地のためにのかした木を縦並び横並びに敷き詰めていて、木材を手に入れるために斧をふるって数歩進んでまた斧をふるいつづける。サクサク進んで楽しい。

 この小気味よさを体感してしまうと、見た目の不細工さはまったく気にならなくなってしまった。現金だ。

 

 

 ■読んだもの■

  『チェンソーマン』65話読書メモ、叙事について

 毎度のごとく『チェンソーマン』が面白い。

 漫画でこんなに叙事的な楽しみ・事態をただただ見つめるしかないようなあの感覚が味わえるとは思ってもみませんでした。

 

 ぼくがさんざっぱら楽しんだ山風伝奇バトルだとか『ジョジョ』(や『ハンター×ハンター』)やら何やらの異能バトルだとかの面白さは、物語の出来のよさに依るところも多かったんではないかと思う。

 『チェンソーマン』だって、そうした(物語の)出来のよさに依るものはもちろんあって、ネズミの挿話やさまざまな対比などが見受けられる、劇作品としての文脈の整理がうかがえます。

 最近の展開についても、たとえば他の読者のかたが感想や考察で言われている、暴力の魔人のマスクについてなどは、

「なるほど! この考察は正解だわ!! 作者よく考えてるわ~!」

 と柏手を打ちました。物語がすすめば、初読時こそ適当に読み流させてのちのち脈絡がつけられてうれしい驚きを与えてくれる部分はさらに増えていくことでしょう。

今回の読書メモの本題とはまた別だったりするんですが、『第40回日本SF大賞選考経過報告』を読ませてもらって疑問に思ったのは、

「想定読者を狭い範囲に絞り過ぎて書かれているのではないか、パロディの元ネタがわかる人が少ないのではないか」

「読者によって作品に対する理解度が違うのはもったいなく、また読者が置き去りにされてしまった部分があるかもしれない」

 という点が難点として挙げられていることでした。

 2ちゃんの『GANTZ』スレとか『ハンタ』スレとか、あるいは『かってに改蔵』『絶望先生』元ネタ探りサイトに常駐したりして青春をドブに捨てて育った身としては、これはよくわからないんですよね。

 ネットが普及してファンコミュニティがつながりやすくなった現代のコンテンツ受容の楽しい点として、受け手が自主的に読み込み・それをコミュニティ内で呟いてみたりすることで、じぶんだけでは気づけなかった勘所を教えてもらったり・面白さを共有できるという点があると思います。

 じっさい『P.T.』など、ゲーム中のヒントが多言語にわたっているだとか、多人数でひとつのゲームをプレイすること/プレイヤーたちが情報を共有したりすること・それが楽しいということを前提としたデザインがなされている作品があったりもしますよね。

 SF(小説)においても『朝のガスパール』なんて原点にして頂点的な作品があるわけだし。

 そこらへん不思議だなぁと思いました}

 

 その一方で――というか上述展開の語り口と同軸上のことだから、まったく別方の話ではないんですが――ここ最近の『チェンソーマン』の展開は、新設定が(脈絡らしい脈絡が見えないくらい)ドシドシ明かされていて、その新設定による「ワカラン殺し」がなされたり、「ワカラン救済」がなされたりしている。

〔ワカラン殺し{腕ポポポポーン}とワカラン救済の間には、ワカランなかでも取れる最善手{であり、バトル漫画らしい機転をきかせた手が(贅沢にも数コマで使いつぶされるかたちとはいえ)}展開されてはいるけれど。

 ワカランかたちで腕を切られた者が、そこから流れる血をインク代わりに紋章を描いて悪魔を召喚したり。あるいは、前段で戦っていた勢力同士が、そのどちらをも食いつぶす圧倒的な第三者の登場に際し、"敵の敵は味方"と言うでもなくプロらしい無言の連携技をしてみせたり{トム・ティクヴァ監督のアレとか好きなぼくにはたまらん共闘}〕

 これについて、たとえばぼくはいまだに納得が行ってなかったりする『ジョジョ7部スティール・ボール・ラン』のサンドマン命名問題(「いやおまえ余所者が勝手に勘違いしただけって言うのは無理があるだろ! 現地コミュニティでサンドマンって呼ばれてたじゃん!!」)とおなじように、「こんなん何でもありじゃん……」とさじを投げてしまったっておかしくないんですけど、そういう風な悪印象はまったくない。

 

 思うに『チェンソーマン』は、読者に「ここ面白いでしょ! 面白がってください!」「ここ泣けるでしょ、泣いてください!」というような、物語的なタグ付けがかなり抑えられている

 先述の暴力の魔人の素顔なんて、「この回はこのキャラ回!」みたいな感じで、何週にもわたって美味しくコッテリ育てたうえで披露したっておかしくないものでしょう。(実際、考察勢が「これって」と思えるくらいにはアレコレ伏線がまかれている)

 それをこんなあっさりと、"作品に初登場した根源的恐怖の悪魔の一柱である「闇の悪魔」がどれだけ強大かを示す暴力シーン" という特大ステーキに――60話「クァンシと魔人達四十九人斬り」のモブ~主人公らがヤられたような形の過激な反復変奏のような、「主人公勢力が束になっても敵わない」という一シーンに――添えられたバターのうえへなんかパラパラふりかけられてるパセリみたいな感じで、一部の聡い読者しか気づけない*1かたちで、さらっと(ぼくのような貧乏性のやからが泡ふくような贅沢なかたちで)やってしまっている(らしい)。

 

 『チェンソーマン』の面白さは、出来のよい物語が提供するような面白さではない。宮崎駿の後年の作品がそうなように)ぼくにとって素朴に面白いとか泣けるとかできるわけではないけど、しかし目を離すことができない、事態の推移をただただ眺めるしかない、圧倒的な力がある。

 理路が不透明で、唐突で、制御がきかず、圧倒的なもの。端的に言えばそれは現実だ。

 

 

0414(火)

 ■読んだもの■

  『僕の心のヤバイやつ』Karte.42「僕は利用された」&43「僕は山田が嫌い」を読みました。

https://mangacross.jp/comics/yabai/45

 42話のこれ見よがしのティッシュ箱のうまさよ~~!

 山田が自分の思っていたような人物ではない一面を見て、ひとり暗い自室でガタガタ体を震わせた市川をとらえた42話後半において、前景でデンと配されたティッシュ箱。初期から山田で抜いていることが明示されていた(し、なんなら山田の愛らしい一面を見るたびに「なんなんだよ~~~」と赤面し、彼女のことを好きになればなるほど抜いているらしいことさえ描かれていた)市川、かれの自室でそれがただ置物として佇むことは、42話単体においてはあの夜の暗さ冷たさをより鋭くしていました。

 

https://mangacross.jp/comics/yabai/46

 42話の引きから、43話の時制を翌日ではなく明後日にしたのがまずうまいし、そうして市川が飛ばした「無」の期間がどれだけ山田にとってつらいものだったかを、山田のポケットからティッシュが溢れ決壊することで表してしまったのが凄い。

 雑な分類をしてしまうけど(※)、山田が陽キャゆえに(じぶんの無自覚の行動によってひきおこされた)市川の異変の理由に思い至れないみたく、市川もまた陰キャゆえに、山田のポケットからこぼれたそれらがじぶんが何気なく飛ばしてみせたその期間によってこそ溜められたかもしれないことに思い至れないだろう。

 ふたりは好き合っていても、それぞれ異なる人間で、完璧な相互理解に至れる日が来るかどうかはよくわからない。前回のようによくわからない理由でよくわからない傷を負ったりもする。

 しかし負って無になって終わりではなく、違うからこそ追っていけるし、傷つけ合いもできる。

 そういう回でした。

 

(※) 

 ぼくは壁をつくりたがる人間なので、山田市川を陽キャ陰キャみたいな単純な二項対立の枠に収めてしまいそうになるし、インターネットで更新即読了・感想ツイートされているような諸兄も、市川くらいの年頃には『なぎさMe公認』にどぎまぎし万乗パンツに興奮していたに違いない(アラサーアラフォーの)模範的サンデー読者という感じで、おなじくバイアスがありそうな気がするんですけど。

「いや山田と市川ってそこまで違う人間なのか?(反語)」

 というのはありますよね。

 1巻時点では市川が42~3話のような心理状態になってしまうような晴れ晴れしいOKテイクしか見れなかった、陽の頂点みたいな芸能界(での山田)。

 3巻に収録されるだろうエピソードで垣間見られた、山田の芸能界における実際の立ち位置は、そこまで華やかなものではない。せいぜいひな壇を飾る一美人で、トークが本放送に載るような存在ではない。

 有名な監督の映画に出演するも、外見だけでイメージされるようなタイプキャスティングで数言セリフがあるだけの端役採用だ。

 

 見た目に反して(?)自分から強く行けない/一言が言えない存在であることは、学校生活においても、1巻初期の自由研究発表のときや、ナンパイセンへの対応、ナンパイセンからのアプローチに浮かれたバヤシコへの対応など、何度も何度も描かれてきたことですよね。

 山田は、たとえばこの人が言うような「内面のない少女漫画的王子」ではけっしてない

(そもそも少女漫画読みではないから「内面のない少女漫画的王子」というのがよくわからない。少女漫画にくわしいかたの意見を聞きたい。

 ぼくの読書歴が貧弱なので、『カレカノ』の有馬くんやら『フルバ』の人々やら『となりの怪物くん』やら、やたら重くて複雑な地雷原しか思い浮かばない……。

 『坂道のアポロン』も一見能天気そうなバンカラにはやっぱりやたら重い背景があるし、メガネのオタクのほうもコミュニケーションが途絶えると男女の仲も途絶えてるしね。

 あと、そもそもこのラブコメ史観って合ってるの? というところも気になるところです。

 最近のヒット作といえば実写映画化もなされアニメ2期も始まった『かぐや様は告らせたいだと思います。この作品は、物語開始時点の男女のやり取りこそ、相手からどうにかこうにかして好きになってもらいたい・告白されたい人同士の(ある意味)受け身なラブコメですが。平々凡々として物事に及び腰だった=一背景だった男が、学園の姫を射止めるべく完璧な王子へとイメチェンを図る……というある種の「高校デビュー」物で。かつ、いろいろとしがらみのある箱入り娘であるヒロインを救い出す展開が、物語の要所要所にある、まさしく「ゼロ年代前半くらいのオタクコンテンツは、まだ男主人公に甲斐性があった。ちゃんと女にグイグイ行ってたし、好きな女を守ろうとしていた作品なんですよね、2015年連載開始ですけど

 山田はバヤシコのまえでお菓子を食べないし食べてる場に彼女の到来を嗅ぎ取ったら隠れる人間だ。

 山田は、テキトーな理由をつけたり目的を伏せたりしたうえで、朝で待ち伏せしたりマクドナルドでわざわざ市川のもとに来たりしたのに、(まさか山田が自分のために近づいてきたと思わない)市川がそうした思考から山田にリアクションを取ったら「しゅん……」と消沈してしまう人間だ。

 そんな山田が踏み出したこと、面と向かって聞いたことも、今エピソードの大きなできごと/変化だったんじゃないかな……なんて思いました。

(※オワリ)

 

 しっかし43話のポケットティッシュな……。 

 42話前半の、山田が市川にオススメし押し付けた漫画『君オク』を市川が一瞬乱暴に扱いつつも読むくだりが、43話後半によって、市川が山田に押し付けた使い捨てのティッシュを山田が大事に持っていたということで対比されるとは、正直思ってもみませんでした。

 『僕ヤバ』はだいたいのエピソードが市川と山田のふたりで(2巻以降は図書室を主として)コミュニケーションする作品で、劇中に登場する人物事物はシンプルなはずなんですけど、よもやこんなかたちで再登場するとは……。

 

 よもや、だけで終わらないのもすごい。

 『僕ヤバ』って一説によれば本格ミステリであるらしいんですが{なんと法月綸太郎氏が読んだりしているとか(。いや、読んだというだけで、「こんなのソフトポルノじゃないか」と言ったとかなんとか……)}、この小道具の活かし方もかなりフェアプレイですよね。

 山田が、市川からのほとんどゴミといっていいような贈り物(?)を大事に取っておくタイプの人間であること。これはツイッターの番外編などでも何度も何度も描かれてきた人物像で、こうしてあのポケットティッシュにまたお目にかかれる日がくることは、まったく不思議なことではない。

 42話終わりに「読者への挑戦状」がデンと出されたってよい納得度。

 上杉vs芝原戦がおわった『喧嘩稼業』で現在進行中の集団戦において見せたあの一撃。あれをほうふつとさせるサプライズとフェアプレイ精神。目をかっ開いてしまいました。

 

 余談。

 43話のアップロード後しばらくは(少なくとも1時間くらいは?)アクセス集中のために、サイトへつながるけど漫画ビューア部分が死んでる、サイト自体も死んでる(502)などの事態におちいってしまっていたそうです。

 「つながらない」「重い」などで検索をかけてしまいました。そりゃあ読めるひとは即座に読みたいヒキだったもんな。ぼくも仕事休みだったら絶対F5連打民になっていただろうな……。

 

 『僕ヤバ』既刊ぶんを読み返してみて、ここ最近(3巻収録分から)の寄りっぷりにくらべて初期の距離感すばらしいな……となった。

 最近の『僕ヤバ』で丁寧に描き分けられている演出であるところの、山田が市川側の耳を出しているかどうかで山田の心理状態がわかるというもの。これは少なくとも初期ではとくに見られないんだけど、これがのりお先生自身が最近になって凝り始めたのか、それとも(連載初期から演出の手管として考慮していたけれど、)第1巻時点ではそもそも山田が市川について関心をもっていなかったからそういう演出をやりようがなかったのか、よくわからない。

 後者の解釈もかなり妥当なところで、42話で描かれる「いないから!!」は、『僕ヤバ』初期での山田の彼氏事情について市川が聞けなかった場面を思い返すに、なかなか興味深いものがある。

{お姉に付き合い町へショッピングへ繰り出した市川姉弟は昼をマクドナルドでとることにした。そこへ山田ら陽キャ組が別件で偶然居合わせ、山田と市川は背中合わせに座ることに。

 陽キャ組のトークが山田の彼氏事情に及んだとき、聞き耳をたてていた市川は、(山田がふるう)シャカシャカポテトのシャカシャカ音にはばまれ聞き取れないという場面がある}

 何週かに1ぺんという連載ペースである最近の『僕ヤバ』+その合間合間に挟まれる(本編とちがって意識的にイチャイチャ分を足しているという)いわゆる『ツイヤバ』でついついふたりの距離感を勘違いしてしまうけど、山田との交流は1年と経たないうちに急速に接近しているわけで、市川の不安というのは「そりゃそうだよな……」というところもありました。

 

 読み返したことでようやく、

「あ~~42話で山田が市川を制しておこなった"第三者がいるなかでの見つめ合い"。

 これってKarte.30「僕は溶かした」で市川が山田を制しておこなったことのオポジットじゃん!!」

 と気付きました。

 

 

 ■遊んだもの■

  『あつまれ どうぶつの森

 まっさきにカブ価を調べようとたぬき商店に走ったが、営業時間は22時までで、すでに閉店していた。

 引きつづき新規移住者用住宅を建設するための素材集めをしている。

 

*1:(気づけないし、そのうえ、気づけるような識者でさえも「これってそういうことでは?」「いやわからんぞ、顔の傷とかないし……」「作者はわりとホクロとか書き忘れるひとでもあるし……」「うーん……」と100%確信がもてない)