すやすや眠るみたくすらすら書けたら

だらだらなのが悲しい現実。(更新目標;毎月曜)

日記;2020/01/14~01/20

 日記です。1万字くらい。日記以外の記事を挙げるつもりが、見通しが甘すぎました……。バクスター『ゼムリャー』面白かった。『A Dance with Death』読み始めた。

 ※言及したトピックについてネタバレした文章がつづきます。ご注意ください※

 

0114(火)

 同人の支払いとコンビニ受け取りのために町へ出る。

 先週末に頼んだAmaプラ商品、BOOTH商品がどしどし届いてきました。注文した古書のうち一冊を誤注文していたことに気づきました。

{しかも頼んだなかでも最も高価で、新刊の単行本が1冊買えるほど。(本当の目当ての古書はワンコインで買えました)}

 ■書きもの?■

  ふつうに書くと一文が重たくなる問題/読みやすさと書く側の誠実さについて

 伊藤計劃さんが旧サイトで連載していた映画レビューは一つの理想形だなと今更ながらに思いました。

「作品のあらすじ」

「作品周辺情報(作者の過去作とか)」

「評者の感想」

 ……こんな感じに、しっかり章立てて区分けしつつ書いたレビューって、意外とないんですね。

 ぼくなんかよりも遥かに賢く、そして知識としても優れている(小説などの摂取量も、それ以外の一般教養・学術的な知識などなども)ひとであっても(だからこそ?)、一息に呑み込めないようなレビューを書いていたりする。

 一文のなかに作品評と身辺雑記とがないまぜになった、そして否定につぐ否定(というか留保につぐ留保というか……)をかさねたパラグラフが登場する。

  たとえば、

男のロマンは◎◎だ。◎◎の魅力といえばこんなシーン。『◎◎A』はまさにそういったロマンに溢れる作品だ。」

 ……という文章をふつうに書く大変さ。

 読者として遭遇したってサラッと読み流してしまう、一見なんてことないようなそんな文章も、いざペンを取ってみるとサラッとは書けません。

 自分の記事を振り返ると、『イン・マイ・カントリー』感想の、「まあ『スペシャリスト~(忖度の末に)自覚的に過激に罪を犯す悪"も描いているように思えたところです。」は、なんだか掘り下げられてるんだかなんだか微妙な(考えとしても文章整理としても)練りこみが足りない部分なので、削ってもいいかもしれない。

(デ・ヤーガー大佐とかラングトン記者の過激化する報道とかで連想したんですが、うまく繋げられてない気がする。いまは新しい記事を増やすことを優先して、落ち着いたらまた再考したいっすね)

 

 きょう読んだ『◎◎A(作品名仮名。◎◎という大きなカテゴリの『A』という作品みたいな風にとらえていただきたい……)』についてのレビューでは……

①評者の身辺雑記。

②評者がN氏(レビュアーさんの知人なのでしょう)に薫陶を受けた影響もあるんだろうけど、男のロマンは××ではなく◎◎だ。③(◎◎の魅力を伝える情報①)。④ええまぁ◎◎でなくても『○○B』みたいな○○(=◎◎も含まれる包括的ジャンル)ならなんでもいいんだけどね。⑤でも○○△や○○×とかは(=○○に含まれる小区分で、◎◎でもないもの2つは)勘弁な。

⑥まあ◎◎の敵方△△も燃えるけどね。⑦『△△F』とか『△△G』とか。⑧でも評者は◎◎の方が燃える。⑨(◎◎の魅力の情報②)

⑩今回、(『◎◎A』のあらすじ)というのがお話の基本設定

  ……と語られていました。(改行箇所/文頭の空白なしは元レビューまま)

 

 ②は、「男のロマン = ◎◎」という文に、「男のロマン ≠ ××」が逆接で併記され、これら「男のロマン ≠ ××, = ◎◎」が一般的な意見ではなくN氏影響下の評者の意見なのだとする留保が、さらなる逆接でつながれます。

 ④は「男のロマン = ○○」という文で、○○は概ね◎◎を含んだ包括的な概念ですから、②③で記した「男のロマン = ◎◎」と両立しそうなんですが、レビュアーさんの文は「◎◎でなくても」と逆接でつながれているので、ぼくが理解するのにブレーキがかかるみたいです。

 ⑤は、④で提示した「男のロマン = ○○」に例外があるという逆接。④の「○○ならなんでもいい」とは何だったのか? とまた理解にブレーキがかかってしまう。

 

 このかたの文章が(ぼくにとって)ややこしく感じてしまうのは、別にこのかたがバカだからではない。知的でそして知的に誠実であるがゆえに、そうなってしまうのでしょう。

 世の中はっきり白黒つけられるものなど何もなく、例外をさまざま知っているがゆえに言い切りたくない誠実さによるものなのでしょう。

 

 また、書いている/読んでいるプライオリティの違いもありそうです。

 N氏も××も○○も△△もこのレビューではそこで触れたきり掘り下げはないんですけど、作品についての文章ではなく、このレビュアー(について)の文章を読みたいかたにとっては重要な要素のはずです。

 

0116(水)

 睡眠時間はたしか6時間くらい。

 日中の仕事がじぶんのズボラさによってひどかった。

 ■書きもの■

 某氏某短編集についての感想を進めています。収録作6作のうち7000字書いて2作について書きました。

 ただこの2作へのお話についても、副読本とニラんでいるものをぜんぶ読めてはいないから、今後なおさら伸びるかもしれない……。(0119現在、副読本読み終わってないうちから文章こねくり回して、1万字に。読み切れる量にしたいなぁ……)

 のこる4作のうち1作については別の時にすでに書いていたりするのですが、同じことを繰り返せるなら書く側は楽ですが、読んでくれるかたにとってはアレですよね。なにか別のことを書きたい。

 考えている切り口は劇中でも自己言及されていて、これを「しめた、そのまんま触れて他へもっと注力しよう」と取るか「いやそれ以外に何書けばいいの……」と取るかはむずかしいところ。同じことを繰り返すのもアレですよね。

 

「読んでて面白いと思える感想にできそうだ!」

 という勝ち筋が見えてから(/そして見えた筋を、一編も形にしないまま)もう早2ヶ月が経ってしまったんだな……。しかも書けそうだと思った切り口は、当初の目論見とちがって別にそんな太くもなさそうだ{けど、別の筋を見つけたので事なきを得た(のがなおさら先行きを不安にさせる。他もそんな感じで2歩さがって偶然3歩すすめたりする運ゲーだと、いつ書き終えられるんだろう?)}。刊行から1年が過ぎないうちに書きたいものです。

 

 ■読みもの■

  スティーヴン・バクスター著『ゼムリャー』読書メモ

 それは何ですか;短編SF小説です。「宇宙開発の光と影」特集の組まれた『SFマガジン』97年10月号に収録されています。

 読む人への注意;SFマガジン』冒頭ページ下部の作品紹介は、本編を読み終わってから読むとよいと思います。史実の宇宙開発や、SFにおける宇宙飛行士モノの概観で、物語後半について理解の一助となりますが、先に読んでしまうと展開をあるていど予想できてしまう罠。

 序盤のあらすじ;ガガーリンが金星行きのロケットに乗り宇宙へと飛び立つ。地球ではロケット科学者コロリョフが上から下から(現場を知らぬ官僚から、現場をよく知るガガーリンの同僚から)詰められる。

 読んでみた感想;評判にたがわず面白いです。史実との絡めかた、宇宙描写にうっとり。

 細字でロケット内のガガーリン/発射基地でのソ連ロケット科学者コロリョフ(&ガガーリンの盟友レオーノフ)の様子が描かれつつ、太字でどことも知れない宇宙についてふしぎだけど化学的に写実的でもっともらしい模様が同時並行してつづられていきます。

 バクスター氏は、ソ連宇宙開発の大人物や計画物にみられる史実やさまざまな噂の飛び交う都市伝説の間隙を縫って、『ゼムリャー』のなかでガガーリンが、米ソ冷戦の緊張とソ連的な体制による圧迫の犠牲者でありながら、それを逆手にとって自分の欲望を叶えた、息苦しく束の間ながらも圧倒的な成功を描き出します。

 ガガーリンがまた行きたいと願った宇宙。宇宙船描写は五感を刺激する実体的な実作業が詳述され、宇宙描写は読んでいてうっとりするくらい美しく、しかもその崇高美は(比喩・レトリックによるものではなく)現象をメカニズムを具体的に描いたがために達成できたものです。

 書き手の得意とすることと物語とがカッチリ嵌まった、幸福な作品でした。

 

 ガガーリンの旅路をサポートしたロケット科学者コリョロフは、政府要人の上司からも現場の部下からも批判の的とされながらも、政治的物的人的資本的にきびしい状況下でなんとか折り合いをつけようとする中間管理職みたいな立ち位置。かわいそう。

 ガガーリンの夢を信奉しているかはともかくとして、かれの理解者としてコリョロフがガガーリンの同僚飛行士)レオーノフの非難にこたえ、ふたりして納得の沈黙をおろすシーンは、「かれのことをおれ(たち)だけは分かっている」というような、やるせないダンディズムにしみじみとなります。

 

 

0116(木)

 睡眠時間は6時間くらい。枕カバーを変えたらなのか、やたらと睡眠時間がみじかかった年末年始と比べて頭を地につけている時間が長いからか、首と後頭部が痛い。

 

 

 

0117(金)

 宿直日。

 睡眠時間は6時間ないくらい。

 

 

0118(土)

 宿直明け日。

 帰って寝たら夕方まで目が覚めませんでした。

 ■見たもの■

  vtuberトーク配信『【初凸待ち】コミュ障克服!誰にもアポ取らずに凸待ちしてみた【にじさんじ/アンジュ・カトリーナ】』

  いちから社の運営するvtuberグループにじさんじに所属する錬金術vtuberアンジュ・カトリーナさんの、チャンネル登録者数20万人記念・他者からの突撃待ち配信を見ました。

 同時接続者数もすごいことになっていたし(3.5万)、配信でこそ絡みがそんなないけれどツイッターなどでプロレス的にリプライをやりあっていたかたがたも現れて、見たい絡みも見れて良かったんです。

 本間ひまわりさんに連れられたかたちでトークに参加した社築さんのタジタジぶりが面白かったですね。

 配信内では経緯説明などはほぼなかったんですけど、あのぎこちない空気は、過去にアンジュさんが配信中ふと漏らした空耳エロボイス(悲鳴とか驚きとかが偶然やらしく聞こえたもの)をファンが切り抜いて一まとめにしてニコニコ動画へアップした代物を、去年の8月、社築さんが誤タッチ(諸説アリ)してマイリスト登録&ツイッターにレコメンドした流れを受けてのものでした。

(このハプニングについて、社アンジュ両名がそれぞれの個人チャンネルでの雑談配信で言及したり。もっとひろいくくりだと、本間ひまわりさんを含めた社さんたちのコラボ仲間で家族ロールプレイ的な部分もある"ド葛本社"でも、もともと父親ポジションの社さんのしでかしについて「父のエロ本を子供たちが偶然見つけてしまった」みたいな感じでいじられていたり……と、にじさんじ内でさまざま転がされたトピックでした)

 凄いなと思ったのは、リアルタイムで視聴していた3.5万人のリスナーによるチャット欄で、経緯説明をもとめる声が全然見られなかったことです。まったくなかったんじゃないかな。

 前述したとおり、このニコニコ動画ツイッターYoutubeにと複数のメディアや人々をまたいだややこしい状況について、みんな事情を知っていて気まずさを楽しんでいたというのは、なかなか凄いことです。

 

 

0119(日)

 読み直したり、積んでいた本を崩したりしました。

 ■読みもの■

  『戦争は女の顔をしていない』読書メモ

 それは何ですか;大祖国戦争(WW2)に参戦したロシア軍兵士、看護婦、兵站パルチザンの女性たちを主に取材しまとめたインタビュー集。作者のアレクシエーヴィチ氏はノーベル文学賞をすこしまえに受賞されました。

 読んでいる感想;髪を刈り上げられたりサイズもフォルムも男仕様の制服しか着れなかったり何だりといったアイデンティティを壊されるような厳しい軍紀や戦争のこわさが描かれるわけですが、その一方で、第二次世界大戦において・兵士が・制服でなく個人的なオシャレをして交戦する{ハイヒールを履く(でダメにして裸足で走る)、赤いマフラー巻く(で狙撃の的となる)}こともあった、というのはこれを読まないと分からないことだったなぁと思います。

 また、正規兵だけでなくパルチザンもインタビュー対象で、(アレクシエーヴィチ氏が私淑していたアレーシ・アダモーヴィチ、そのひとが脚本をてがけた)『炎628』やら、(『炎628』のクリモフ監督の配偶者で、彼にとって憧れの作家だった)ラリーサ・シェピチコ監督『処刑の丘』やらがお好きな人も益ある内容です。

 子供に兵器を隠し持たせて運ぶ、赤ん坊の肌を荒らして病人に偽装して検問を突破する……といったパルチザンしぐさは再読してもインパクトが強いし、「なるほど……」と感心しますね。

 

   Anne Noggle『A Dance with Death: Soviet Airwomen in World War II』読書メモ

 どんな本?

 アン・ノーグルさん(カタカナ変換適当)取材・執筆による、ソ連空軍で女性として初めて航空戦に参加した退役軍人からの聞き書き(取材時期はソ連末期1990年から数度)。ノーグル氏は89年にWW2時代のアメリカ女性空軍奉仕パイロット部隊(WASP)従軍者へのインタビュー本を執筆しており、今著はそのロシア版という感じみたい。

 

 なぜ読んだ?

 某SF小説に登場したイェフゲニヤ・グルリエヴァさんの大元Yevgeniya Gurulyeva-Smirnovaさんの証言が読める本がこれなのでした{。イェフゲニヤさんについて日本語圏での紹介は、アクセスしやすいところで個人blogさんが、しっかりした出版物としては佐々木陽子著『総力戦と女性兵士』(未読)にて翻訳紹介されているようです}。感想のためのネタ漁りというわけです。

 

 収穫は?

 単純に面白くって興味深くって、目当てのパート以外も全部きちんと読みたい内容でした。当事者ならではの細部が今著にもあります。

{航空機のなかで被弾し気が遠退いたなか、液体アンモニア(備え付けらしい。3人ほど類似動作がある。もっとも前述イェフゲニヤさん以外のふたりは、同乗ナビゲーターさんに行なってもらったようです。)をなんとか掴んで自分にぶっかけ気付けにした……とか。

 ドッグファイトで自機は避けたものの後ろの味方機がやられ、被弾・死亡したのはパイロットだけで後席のナビゲーターは無事だったしナビゲーターも操縦知識・経験に習熟していたけど、斃れたパイロットの死体が操縦桿を一方向へ押してしまって操縦不能になってしまった*1ため、ナビゲーターは左手で死体の襟をつかんで持ち上げ、もうかたほうの右手で操縦桿を動かしがんばった……とか。

 パラシュートの絹地をドレスに転用するといった話は"戦争あるある"で、『戦場の小さな天使たち』ではドイツ兵のモノをイギリス市民が、『バンドオブブラザース』ではアメリカ落下傘兵が母国の嫁に……とさまざまあって、このソ連飛行隊インタビューにも登場するのですが、「兵士本人が着るために」となるのはさすがですね)

 この本は中3のときに英検3級をとったきり30歳になってしまったぼくが素で読めるくらいに、出てくる語彙も文章構造もだいぶ平易なので、読み通そうと思えばできそうなんですよね。

kindleだと文章を機械翻訳にかけるにはひと手間いるんですけど、かける必要がない文章なので、そのわずらわしさ・時間のロスがないというのは大きなメリット)

 

 某小説への収穫としては、まだ微妙なところ。

 某小説のイェフゲニヤさんは戦闘機乗りですが、現実には爆撃機乗り。

 小説のなかのイェフゲニヤさんは大祖国戦争の時分にニェーメツの亡命家族が小麦粉などをかき集めてロウソクを立て誕生パーティを行なったのを見た思い出を語っています。

 インタビューを読んでみると、ニェーメツといった細かな言い回しが口にされないどころか、なんと亡命家族の誕生パーティ自体が登場しない。

 べつの女性兵のエピソードとの複合なのか、それともまったくの創作なのか? ちょっと気になるところです。

(たとえば同著のKlavdiya Ilushinaさんが語るところによれば、クリミアを前進しウクライナ人居住区を訪れたさい、ちょうどイースターの時節でとてもよいご馳走でもてなされ、家政婦さんがつくった特製ケーキや卵そのほか美味しいものを食べグッスリ眠れて幸せになったそう。*2

(別人で姓もちがうが名前はおなじYevgeniyaさんはこの本のなかで複数人登場する)

大祖国戦争聞き書き本は、アレクシエーヴィチ御大による女性兵を中心としたものなど、アレコレあるので、そっちも読み直したり積ん読本を漁っていきたいところです}

 candleで書籍内ワード検索をかけると、

ある夜、わたしたちの航空機が目標を過ぎると、探照灯(サーチライト)がやってきて、対空砲火がはなたれたあと緑のロケットが大地から発射されました。対空砲火がやむと今度はドイツの戦闘機がやってきて、それぞれ目標を襲いにきたわたしたちの航空機4機を撃ち落とします。わたしたちの飛行機がろうそくのように燃えました。その一部始終を目撃することになってしまったんです。

One night, as our aircraft passed over the target, the searchlights came on, the antiaircraft guns were firing, and then a green rocket was fired from the ground. The antiaircraft guns stopped, and a German fighter plane came and shot down four of our aircraft as each one came over the target. Our planes were burning like candles. dles. We all witnessed this scene.

   Anne Noggle『A Dance with Death: Soviet Airwomen in World War II』18%(Kindle の位置No.636/3629)

 ……なんて、さんざんな用例しかない。

 

 イェフゲニヤさんのお話は、こちらのblog様で大体が翻訳紹介されているとおり結構なタフなものなのですが、ぼくのなかで興味深かったのは、こんな文章。

No other country in the world let women fly combat, but Stalin proclaimed that our women could do everything, could withstand anything!

(私訳;女に航空戦をおこなわせる国なんて世界じゅうでうち以外なかったけど、でもスターリンはこう公言した――われらがソ連女性はなんだってできる、どんなことにだって耐えてみせる!)

It was a kind of propaganda to show that Soviet women were equal to men and could fulfill any task, to show how mighty and strong we were. Women could not only bring babies into being but could build hydroelectric plants, fly aircraft, and destroy the enemy.

(私訳;ソ連の女が男さながらどんな務めだって果たしてみせることや、どれほど強くてたくましいかを見せることは、一種のプロパガンダだった。女は赤ん坊を生むだけでなく、水力発電所もつくれるし、飛行機で空を飛べるし、敵を打ち倒すことだってできる)

   Anne Noggle著『 A Dance with Death: Soviet Airwomen in World War II 』Kindle 版45%位置No.3629中1602~1603

 とつぜん挟まる水力発電所。五ヶ年計画の印象なのかしら。 軍飛行機に乗ること・敵を倒すこと・出産・国のインフラ整備が同じラインに乗せられているのはだいぶ面白い。

 

 ■社交■

  高校時代の友人とあんこう鍋を食べました。

  A氏が注文したとかなんとかで、T氏宅で食べました。おいしかったです。肉厚で、しっかり食してる感がありました。

 

 前段の予定の関係で出発が遅かったりそこからも電車を乗り間違えたりと大幅に遅れてT氏宅へ訪問したら、マルチモニタに社築さんがうつっていて笑ってしまった。すっかりvtuber沼の住人となったA氏の布教活動なのでしょう。(ただし社さんはA氏の最推しでも何でもない)

 社さんがあれやこれや見せる顔が――社会の面倒くささについて喋っている辺りだとか、先日の凸待ち配信で見せたあれだけお膳立てしてもらってもなお択を面白方向に舵取らず後方へパスをもどす格上相手のサッカー日本代表を彷彿とさせる立ち回りだとかが――、「オーディションに合格できる(ほど高個体値の)"俺ら"だ」、「われわれオタクくんの上位互換だ」と、A氏とふたりで暗い盛り上がりをしていたのですが、それが外に持ち出されるとは……(笑)

 その後も、委員長の1億円便所飯を流したり、ギバラちゃんのコオロギ食レポを流したり、でびリオンのお料理配信を流したりしながら鍋を食べました。(モニタに二次元美少女を表示させて誕生日ケーキを食べる一昔前のオタクかな?)

 ぼくはぼくで、「犬やヤギを愛でていたりしたT氏にぴったりだろう」と、飼い猫にボコボコにされる文野環ちゃんなどを推したりしました。ひどすぎて何度見てもわろてしまう。

 鍋のコンディションに集中してしまった部分もあるんですが、それを差し引いても、改めてかしこまって「これがお勧めです!」と見せられる……なんてハードルが高くなった状況で、誰かを沼へ引き込むほどのパーフェクトコミュニケーションをするには、ぼくのプレゼンぢからがなさすぎました……。

 

 深夜とかの無駄にだらだら過ごしている時間にフラッとクリックしてしまって偶然見てしまって「おっ、悪くないじゃん」となり、ちょこちょこ「やってたら見る」ようになるYoutube越しのお隣さん。それが配信者の良さなんだと思うので、こういう出会いかた(出会わせかた)は違うよな~となった……。

 

 帰路は迷わず電車に乗れたのですが、水分不足をかんじ「帰る前になにかあっても怖いので」とちょうど目の前のドアに自動販売機がとまった駅で下車し飲み物を買って戻ろうとしたのですが、振り向いた時には電車が出発してましたね……。

 

0120(月)

 宿直日。

*1:

 

Dusya Nosal, was caught by the enemy fire. She was killed in her cockpit. Her navigator, Irina Kashirina, in the back cockpit knew how to fly and took over the controls, but the dead pilot had slumped forward over the control stick, and she was not able to use the controls.

   Anne Noggle『A Dance with Death: Soviet Airwomen in World War II』(13%、Kindle の位置No.435/3629

*2:

a Ukrainian settlement, a village; we were billeted in their houses. I was in a house where I was treated to a very good meal, and it was Easter time. The housewife cooked special cakes and eggs and other good things to eat.

   Anne Noggle『 A Dance with Death: Soviet Airwomen in World War II 』20%(Kindle の位置No.715/3629)