すやすや眠るみたくすらすら書けたら

だらだらなのが悲しい現実。(更新目標;毎月曜)

日記;2019/10/29~11/04

 日記です。9900 12000字くらい。ぶ、vtuberの話しかしてねえ……。

 ※言及したトピックについてネタバレした文章がつづきます。ご注意ください※

 

1029(火)

 振り休日。

 また一日じゅう家にいました。

 寝て起きてごはん食べつつvtuber見てまた寝て起きてごはん食べつつvtuber見て……とするだけの休日がつづいている。疲れているんですが、これはべつに日々の仕事によってたまった疲労というわけではなく(ないわけではないけど)、一番の原因は、仕事終わり帰宅後グダグダする時間が長いせいで睡眠時間が削られまくっていることにあると思われます。当人の生活態度がだめ。

 ■見たもの■

  vtuber月ノ美兎の声真似を募集した結果・・・』見ました。

www.youtube.com

 vtuberグループ"にじさんじ"所属の月ノ美兎さん(以下、委員長)の配信を観ました。(リアタイ視聴は途中からで、コーナー終了後のバーチャル水たばこ体験談から聞けました)

 面白かったですね!

 委員長の声真似がゴールの大会ではなくて(。巧拙を求める期待にも応えつつ)

 委員長の声真似をスタート(題材)にした大喜利か~~なるほど~~!!

 募集ツイートを読んだとき、「声真似か~。イラスト募集とかならともかく、これはぼくの出る幕ではないな……」と素朴にとらえてサラっと流したんですけど、なるほど皆さん頭がやわらかい……。

 

 モノマネガチ勢のかたはどなたも大なり特大なり似ていましたが、それぞれのかたがピックアップする委員長らしさが結構バラバラで着眼点が面白かったですし。

{「細かすぎて伝わらないモノマネ」方向。委員長がしっくりこなかった「ナハハ」やらアレコレも似てたり特徴をとらえていたりすると思いました。委員長本人も、富士葵さんのイベントで葵さんの謎モノマネを披露して会場を沸かせていましたね。

 意外なことに、モノマネ芸人コロッケさんみたいな(あるいは、にじさんじ同期の樋口楓さんが委員長の歌マネでやるような)、特徴誇張タイプの声真似は見られませんでした}

 

 多数のネタ投稿勢も、切り口が多彩ですごかった。

 御多分にもれずのかたが好きですね。⑥はアッツいっすねえ。友達の笑い声が入ってる辺りツヨい。「御学友あっての委員長なんだ!」という熱い視座ですよ(そうか?)(偶然だぞ(なんて書きつつニコニコ動画に上げられた切り抜きを見たら、すでに、ぼくのほかにも御学友説を推してるかたの声が。そうした声はリアタイ配信中のコメントでも流れていたようですね)

 似せる気ないだろと言いたくなるポタク男の「起立! 気をつけ! 月ノ美兎(です~~/で~す/です)!」連呼(とはいえ、ほかの声真似ファイナリストもやられていた通り、デビュー当初とそれ以後にみられる委員長のバリエーションを行なってくれてもいて、この時点で愛が見える。)から、自問自答のバラードパートを経て、「起立! 気をつけ! 月ノ美兎です!」がリフレインされ、そこで「ギターはただにぎやかしに(BGM的に)鳴らされているわけではなく、きちんとしたリズムや歌詞のある歌なんだ!」と分かり、上げ上げになったコードに乗せられたメロディにいやが応にもふるえてしまう。雑然として響いたものが、徐々に脈絡をつけられ歌として立ち現れていく構成の面白さ! これ単体ですごくよい。

 委員長の合いの手もまた良いですね。凸待ち配信のさい後輩のリゼ・ヘルエスタさんが最後に突っ走ったときに、委員長が連呼した「リゼさん!?」もそうですが、委員長の合いの手は聞いてて楽しい。

(ちなみに、「なるたる! lain! ダンジョン飯!」あたりのところで、委員長が「コレわたくしの好きなものですね」と補足説明するところがぼくにとっての委員長らしさだなあと思います)

 

 鑑賞中こそ、どなたかが配信コメントされていた通り「配信者さんにリスナーも似るんだなw」(面白いひとの周りに面白い人が集まる、ポジティブな循環が生まれてるんだな)みたいなことをぼくも思ったんですが、振り返って「そうか?」と思い直しました。

 

 委員長の(配信の)面白さというのは、編集構成能力の高さにあるんではないでしょうか。面白いものを確実にピックアップし「これぞ」という順番で紹介できる能力。彼女がバズったのもそもそも委員長がご自身で編集した『10分で分かる月ノ美兎【にじさんじ公式】』によるものでした。

 今回の配信では、彼女の面白い所ではなく、ひとさまの投稿のなかから選り抜くわけですが、そこでも委員長の良さが発揮されているのはすごいことです。

 紹介された声真似は20通(ひとつ欠番があるため)で、これだけ聞くと「多いかな?」という印象ですが(本配信だけでも、40分程度でコーナーを終えられていてコンパクトに収められているなあとは思う)、でもその陰に80通前後の不採用音声があると知れば「絞ったなあ」って感心します。

 100通も送られてくれば「甲乙つけがたいな」と悩むものって必ず出てくると思うんですよね(。ぼくはその取捨選択が出来ないひとで、先日の日記でも愚痴りました)。また、人情としても「せっかく送ってくれたんだから、せめて3通に1通くらいは……」と紹介したくなっちゃいそうなものです。

 そこをキッチリできるのが偉いなあと思います。

 

 で、選んだなかから、ガチモノマネを最初に並べ()、ガチだけど異色の両声類のかたを置き()選評コメントで委員長自身がボケたあと、ガチモノマネだけど本命がちがうという投稿者がボケてるタイプのネタモノマネを置き(同趣向のネタモノマネを重ね()、似てないけど委員長リスナーであることは伝わるし何よりバイブスが圧倒的なネタ投稿をぶちこむ()流れが最高。ガチからネタへ、うまいグラデーションです。

 そこから、ガチマネだけどネタ部門(細かすぎて伝わらないモノマネ)をはさんだあと、ついにネタすぎるくらいにネタな投稿{委員長を1ミリも知らない年配噺家さんのていでのネタ投稿()}などネタ投稿〔{⑭に当たる欠番(とはいえ細かすぎて伝わらないモノマネ枠)〕があれこれ増えていくわけですが、ネタ枠が委員長本人をして「お前が月ノ美兎でいいよ」と笑ってしまう⑥から始まったことで、ほかのカドが立ちかねないネタも「うんうんそれもみとみとだね」と受け入れられたように思えます。

 blogを始めて自分の文章が形に残るようになったことで、自分がいかに話をうまく組み立てられないものかを無視できなくなりうなだれる日々を送る者として、「勉強になるなあ」と思いながら二周しました。

 

 選別・構成には委員長だけでなく、スタッフさん御学友もかかわったということで、彼女ひとりの力ではないと思いますが、そこも含めてすばらしいと思う。

{見てるこちらも、ホッとできました。一個人が――それも学生さんが――さばくには難しい量のタスクを、彼女ひとりだけでこなした結果として身体を崩しでもされたりしてしまうほうがイヤだ。

(こういう感じに、配信者さん発案・発信だけど、その具体化をサポートしてくれるひとがほかにもいるというような、ディレクター的な感じで全然良いと思うんですよね。もちろん人それぞれ得意とすることは違い、「一人で何でもこなしたい」配信者さんだっているでしょうし、マイナーとも言い難いけどメジャーとは言えない・知名度に対して金銭的リターンがどのくらい伴っているのかよくわからないvtuber界隈の懐事情をゲスな勘繰りすると、サポートしてくれる人への見返りをどうするかというのもありますから、一概に良いとは言えませんが……)

 

 キッチリできるひとだと承知したうえで、過去の配信をふりかえると、また印象が違ってきそうだなと思います。

 たとえば、ほぼ2時間の長丁場になろうとも無数の投稿を(事前に想定していたオマケ賞をいくつも増やしてまで)さまざまな視点から紹介した月ノ美兎新衣装コンテスト選評配信(『新衣装コンテスト結果発表!【ファッションショー】』)。

www.youtube.com

 配信内でもあれこれ言ってくれてますが、視聴者からの投稿イラストが委員長にとってどれだけ宝物なのかが、より一層沁みてくるというものですね……。

 ぼくも絵を描くオタクとして推しのファンアートをきちんとしたためるようにしたいですね。そうか? 絵を描かなくなって何年だ? ひとさまからはそんな風に思われることなんて1ミリもなくなってしまったんじゃないか? わかんねえ。わかんないけど、委員長配信期間そろそろ2年が見えてきたねおめでとう。…いやそういうことじゃない。わっかんねぇ。「いやそう思ってんならお前は絵を描くオタクなんじゃねえの?」お前はっ「そうよ、そう思ってんならお前は絵を描くオタクなんじゃねえの?」、そうだぼくも絵を描くオタクとして推しのファンアートをきちんとしたためるようにしたいです!(2020 11/20追記 みとあーと描くのはけっきょく1年後になっちゃいましたね……)

zzz-zzzz.hatenablog.com

zzz-zzzz.hatenablog.com

 

 

 

1030(水)

 ■そこつもの■

 公共料金の支払いを済ませてとくいげになりました。

(10月末11月1日〆切りのものと、先月分未払いのもの。

 先月分の郵便をどこかにやってしまって、分厚く固い、シールづけされて個人情報保護仕様となった「今月中に支払いをして下さい」となったものをコンビニに持っていきました)

 セブン・プレミアム/日清の『鳴龍 担々麺』が好きなんですが、近くのコンビニで最近見かけなくなって悲しいですね。

 ■ネット散歩■

  渡辺零さんのblog公衆独房『日記(2019年10月)』

 (御伽原江良さんなど幾人かの)vtuberさんを中心として、現在公開中のアニメ映画『空の青さを知る人よ』(の相生あおいの、アニメキャラに生えるものでないけど人間にとっては当たり前な無駄毛が生えている感。相生さんについては渡辺さんの過去の日記で詳しく記されている。)や今期のTVアニメ『星合の空』(の御杖夏南子)などのキャラの魅力を語るとともに、これらに共通する魅力的なキャラ造形・"生きた"キャラ造形について語った興味ぶかい内容でした。

 blogの書き手は渡辺零さん。『サバーキ』原作を手がけるなど商業分野で作家活動を広げています。

 日記のほうに話を戻すと、なるほどという内容で、ぼくがvtuberにハマったきっかけを振り返ってみて「そういうことだったのか!」と柏手を打ちました。バーチャルのじゃロリ狐娘youtuberのねこますさんの素朴なかわいらしいガワと世知辛い魂とのギャップに心震わされたり(にゃるらさんのblog根室記念館『キミは「バーチャルのじゃロリ狐娘Youtuberおじさん」を知っているか!?』面白かったですね~)、「ふぁっきゅー」切り抜き動画を見てキズナアイさんの本配信を見るようになったり……ほかの四天王やvtuberさんについても、印象に残っていることは、ガワからは想像できない"動いてみたときの複雑さ"にあるようでした。

 

1031(木)

 宿直日。

 ■生きもの■

  「船長絵めっちゃうまいじゃん……」

 と、LINEが届き、高校時代からの友人A氏とvtuber話をしました。

 船長とはvtuber事務所ホロライブ三期生・宝鐘マリンさんの愛称です。『vのから騒ぎ』切り抜き動画から存在を知って本編を見てトーク力の高さ・声優さんの声真似の上手さ・歌のうまさなどに感心したあと、イラストのうまさにビックリして「多芸だ……」となりました。船長の絵のうまさというか、お絵かきを趣味とするぼく(……といえるほど描いてないですが……ぼくの画力がいかほどかは「自作絵」タグを辿ってくださると察せられると思います。)が襟元正したくなるエラさについては、ちょっと書きたいところがあるのでまたどこか別の日に触れたいと思います。

 

 ぼくとは比べ物にならないくらい絵がうまいA氏からそう言われるとは船長すごい……となりました。

 A氏はもともと、vtuberさんの配信といえばでびでび・でびる様と黒井しばさんおふたかたの配信を適度に追いかける程度のライトなvtuberファンだった(っぽい)んですが、『vのから騒ぎ』から宝鐘マリン船長の個人配信を見るようになり、さらに「西園寺メアリさんを推すわ……」となかなかきもちわるい感じに仕上がってきてました。

{でびる様、船長、メアリさんは『vのから騒ぎ 嫁来い編』の参加者。推し目当てで見て、ほかに「このひと知らんかったけど良いじゃん!」となるコラボ企画の良さを体現したようなリスナームーブだ……。(そう言うぼくはぼくで、件の『嫁来い編』そして別配信者の大空スバルさん主催『おねショタ選手権』両方に参加した白上フブキさんについて「フブキちゃんこういうかただったんか……かわいいだけじゃなくて茶番も自分から仕掛けられるひとだ。いいじゃん……」となってます。一日が50時間くらいほしい……)} 

 メアリさんを推す理由も一言うかがえましたが、その一言だけでもえらく屈折していて、ブログで書くのはA氏の名誉にかかわるから伏せます……。 

 

1101(金)

 宿直明け日。

 

 友人A氏とlineでやり取りし、『ラブプラス EVERY』サービス開始を知りました。

 さっそく 『ラブプラス EVERY』の公式サイトを見たんですけど、マウスのホイールロール必須なサイトデザインで、マウスが古くて死んでるぼくはこの時点でげんなりしてしまった……。

 アドレス直打ちすればスクロール相当の操作をこなせたことになるのですが、ここがちょっとフワフワしていて難しい。

 最初が、

https://www.konami.com/games/loveplus/every/#firstPage

 次が、

https://www.konami.com/games/loveplus/every/#secondPage 

 ここまではわかる。

https://www.konami.com/games/loveplus/every/#3rdPage

 ほうそくがみだれる……。

 

1102(土)

 公休日。

 ■建てもの■

 朝、昼、夕と配管工事の業者さんと話をする。

 ■見たもの■インターネット徘徊■

  vtuberモイラさん配信『【ASMR】しゅわしゅわ、ぱちゃぱちゃ、おのまとぺ、などなど【イヤホン推奨】』を観ました。

 モイラさん(以下モイラ様)は、vtuberグループ"にじさんじ"の一人で、天界から舞い降りた女神様として活動をされている配信者さんです。

 大人っぽい落ち着いたお姉さんといったかんじの声とは裏腹に、トラックシュミレータで車を暴走させたり(「女神をゆるして~」)、おなじにじさんじ鈴鹿詩子おねえさんや森中花咲さんとBL・GL談議に花を咲かせてフガフガ言っていたりします(フガフガ系統に語気が荒いのはモイラ様ではないのでは?)。天界の仕事がかなり忙しいようで(盆年末年始も大きな休みがとれてなさそう)、配信間隔があくときもありますが、そんなことおくびも出さない、癒しの時間を与えてくれます。

 モイラ様のソロ配信はあまり見たことないのですが、ASMRということでこれは期待できるなと視聴しました。

 同期の樋口楓さんが「癒されにきました」(コメント欄)と来るのも納得の、にじさんじが誇る元祖癒し系がモイラ様だと思います。

www.youtube.com

 配信序盤の囁き(上述動画版リンク)からして最高ですね。ここ好きポイントを一つずつリンクを張って紹介したら「スパム判定されないか?」と思っちゃうくらい大量に、一挙一投足がすてきです。シェービングクリームをつかうところも最高でしたね。で、動画の概要欄にもあるとおり、スライムづくりをしていくんですが……(笑) 

 ファンのかたがニコニコ動画にハイライト動画を切り抜いて上げてますので、そちらを見るのもよいかもわからんです。

「あっでもさっきより(プニュ)音が!(ドタン!)ヤワラカイッほらっ(パンパンパン)叩いても、ソンナニ、変わらないな(低音ボイス)

「今回はちょっと硬いスライム、マシュマロスライムみたいな、あのー、やつだったんで、ここで正解なんです(グチャア、グチャア、グチャア)…やばいな、なんか、(グチャア、ビチャア)あの、(グチャア)湿地に踏み入れたときの(ビチャア)足音みたいな」

 ……と、喜んだ直後に声のトーン落として真顔になるモイラさまの百面相が楽しい。そうした失敗を転んで終わりにせずネタにして、通信販売のセールス口調で最初製作スライムより今回製作スライムがいかに優れているかフォローしたり、ポストアポカリプス物のハードボイルドになったりと小芝居をしたり、「聞いてごらん、耳をすませてごらん」と今日イチの格調高い声色で言ったかと思ったら「モップルの断末魔だよ」とASMRらしからぬたとえを続けて出したり……と、更に転がしていくあたりも素敵です。(※モップル=モイラ様の考えた課金の悪魔のこと)

   (脱線)ぼくのASMR趣味

 ここまでの日記でもチラホラ覗かせていたとおりASMRをぼくはわりと聞くやからで、存在を知った当初はASMRやら何やらで検索をかけて上から順に聞いてみるといったことをやって、こまかい時間指定まで含めたブックマークをあれこれつけてます(「n:nn~の○○の音はx.x倍速で」とかメモして)

 ポモさんASMR PPOMO ポモ氏。韓国の大人気ASMR配信者で、チャンネル登録者数195万、最多再生動画タイトルは938万再生を記録しています。)の生配信もよく聞いたりしています。男性配信者ならRaffyTaphyASMRさん(の、『ASMR tapping』の木片編とか)をブクマしてます。

 上で挙げたASMRがそれぞれどちらも外国語話者のチャンネルである通り、ぼくは面白い・心地よい効果音を聞くタイプのASMR視聴者です。

 おなじ耳かき(を模した)ASMRでも、木っぽいものか否か、梵天(白い綿みたいなやつ)を使うか否か、掻き方もコショコショなでるようなものかorゴリゴリ取るぞという感じの力強いものか、息をふきかけるか否か、声をかけるか否か……バリエーションはさまざま。

「これはちょうど良いな」「これはちょっとプチプチ音が気になるな」「耳かき音は良いけど(低周波高周波的な)ノイズなど環境音が気になるな」と、周回用にさまざまなメモを残してブックマークしています。

 

 ASMRにはそのほかボイスドラマ色の強いものもあります。有料作品をながめてみれば、著名な道草屋さんなど、地面を車が通りすぎる音や空をカラスが横切る音など環境音にも遠近をつけて、音だけで時空間を形成し作品世界に没入させるものが耳にとまりますね。

 youtubeで聞けるのはもっと小規模少数人による、添い寝してる恋人とか肩たたきしてくれる異性とか、なんかそういう耳以外のところを刺激しそうなしなさそうな(センシティブなものはBAN対象なので……)タイプが多いですね。

 こちらにはあまり興味がなかったんですが、vtuberさんの効果音タイプの配信をいくつか見てきて、そちらの面白さも何となくわかってきた気がします。

   (本題)ASMRからにじむ物語性

 モイラ様の件のASMRは、ぼくが従来もとめたような基準からすると――心地よい音を聞く類いの味を求める向きからすると――ちょっと違うのではないかと思うんですよね。卓に置いたり袋を開けたりする音やモイラ様の奇声がちょっと大きく響いたりすることもあって、ビクッ! てなります。

「(ドン!)あー落としちゃった! また大きな音を。大変失礼いたし(ガサゴソッ)まし」と謝ってる間に物音がまた響くあたりの、隙を生じぬ二段構え、ざ、ざつ~~! な手際とか(笑)

 さまざまな準備を考えるとモイラ様からすれば不本意な結果だったかもしませんし、もちろん今後も続けていってくれたなら、そちらの願いをかなえてくれるような配信も拝めることと思います。その可能性は大いにある。

 前回のASMR配信は今回みたいな事故は少なめでしたし(ないとは言ってません)、今回だって(ハサミの音にかんしてなど)前回配信時コメントを踏まえ改善したりと、モイラさまのまじめさをうかがわせるフィードバックもある。(今回の配信でも、いろいろドタバタあれこれ作りながらも、マイクの左右で小気味よい打音を聞かせてくれたりとか、バイノーラル配信だということを忘れずきちんと響かせてくれたりしました)

 

 でも、「モイラ様が生きてる」っていう実在感がひしひしと感じられるのは、むしろこういう配信のような気がするんですよね。

 それは、ここまで書いた日記のなかだと(ちょっと出力はちがうし、従来的な価値観的にも正しく心地よい方向に奏でられていたけど)勝くんのシャンプー配信に感じたような実体感です。

 身体性とか言っちゃうとしゃらくさいですが、「この人ならこういう音を鳴らしてしまうだろう(勝くんの場合は"鳴らすだろう")」という納得感がある。

 納得感は人それぞれで、たとえば月ノ美兎委員長なら、ASMRをやるにしても真正直に行なうのではなく、ボイチェンキモオタ男声でバイノーラル配信をしたり、ASMR似合わない人たちと『ASMRになりたい女たち』とコラボ企画を打ちたて進行したりするところに「委員長だな~」としみじみ思います。

 "最高の音を追求する"というのもASMRのありかたのひとつだと思うんですが、はたしてそれが"最好の音"かというと疑問がある――すきなひとのすきなところが音を通して間近に身近にクリアに感じられる・そうした時空間に長いスパン浸れる……なるほどASMRってこういう良さもあるんだなと思いました{ニチャア(湿地に踏み入れるオタクの音)}

 

1103(日)

 公休日で宿直日。

 

1104(月)

 宿直明け日で公休日。

 帰ると甥っ子たちが遊びにきたので、ニンテンドーラボを取り出して2時間ぐらい遊び、昼ご飯をたべ、15時まえに寝て、18時30分に起きて夕ご飯を食べる。

 ■見たもの■

  vtuber静凛さんの『詳細を省くが結論だけ言うと私はちぬ【リングフィットアドベンチャー #しずりん生放送 #凛グフィット】』配信をリアタイ視聴しました。

www.youtube.com

 静凛さん(以下、しずりん先輩)はvtuberグループ"にじさんじ"に所属する高校3年生の配信者で、設定と大人っぽい見た目と声色のとおり、おねえさん的な立ち振る舞いをされています。ここについてはにじさんじでは珍しい設定準拠っぷり。

 バスケ部だったとか陸上部だったとかなんかそんな過去もお話されている一方で、配信としては長時間のゲーム実況配信が主ですね。

 

 今回のニンテンドーSwitch『リングフィット・アドベンチャー』実況プレイ配信は、ゲーム好きのしずりん先輩主動……ではなくて、同期の樋口楓さん(愛称でろーん)月ノ美兎委員長の熱心なお誘いをうけて実現されたものだとのこと。ソフトや専用コントローラも、委員長持ち出しなんだとか。(3人はJK組と称してコラボを配信や歌唱・イベントなどで行なっており、ZeppOsakaでの樋口楓メインソロライブ『KANA-DERO』では3人の持ち歌『dream triangle』を、幕張メッセでのにじさんじライバー多数出演した『にじさんじMusicFestival』では3人の次なる持ち歌『Dive with me!!!』を披露されています)

 今回の実況プレイ配信でも、プレイ済みのふたりがトレーナーA・Bとしてフルタイムで登場し、実質JK組コラボ配信となりました。

 3Dキャプチャでのイベント・配信では、たとえば『KANA-DERO』で「足がつった!」とネタにしたり、さきごろのviconお披露目配信でシャトルランしながらトークでもあやしいところが見られたり、"ごろりん"なんて愛称もあるとおり、運動能力抜群かというと「?」なところがあったんですが……さて配信を見てみると、専用器具のリングによる筋力測定値がかなり高く、「運動部だ!」となりました。

 

 さてニンテンドーSwitch『リングフィット・アドベンチャー』実況プレイは、発売直後にもかかわらずにじさんじ内でも多数の配信者さんがなさっており、ぼくもいくつか観てきたのでゲーム内容・ステージ自体はおなじみの内容なんですが、新鮮に楽しめました。

 新鮮味のひとつは、他の配信者が素通りした背景を、しずりん先輩がゲーマーらしい嗅覚で(攻撃を当てれば反応する)オブジェクトだと看破した結果、ただのチュートリアルと思われたステージが様々なリアクションの起こるビックリ箱のようなアトラクション的空間に/金がざっくざく出る宝島に変わってしまった(!)ということもありますが、最大の理由は配信構成の妙もあったでしょう。

 にじさんじ料理対決』しかり、配信者があれこれ動く企画でのコラボ配信ってめっちゃくちゃ強い!

 にじさんじの配信スタイルは、Live2Dを用いた顔認識によるキャプチャが通常で、一部の配信者にはもう少しキャプチャ範囲のひろい"にじさんでぃー"というスタイルも用意されています。さらにいちから社にじさんじスタジオでのViconによる精密な全身3Dキャプチャ配信も先日お披露目されました。

 しずりん先輩の今回の配信では"にじさんでぃー"がもちいられ(多分)、身体の傾きや手の上げ下げなどが拝めるかたちになっていました。でろーんの『リングフィット・アドベンチャー』実況プレイも同様に"にじさんでぃー"で、素早いストレッチをこなしながらも流暢にトークする姿が視聴者みんなを「バーチャルライバーではない。バーチャルゴリラだ……」「フィジカルモンスターだ……」と驚嘆させました。

(さらにプレイヤーが増えるにつれ、ニックネームがMG、マウンテンゴリラだったんだよね」という轟京子さんやら、しずりん先輩たちと同日にプレイして押し込み力引っ込み力共に100を記録したドーラさんやらも登場してきましたが。システム配備状況からにじさんでぃー勢はまだ少ないので、ヴィジュアルに直接うったえかけるでろーんのイメージはそこまで薄れないかも……)

 

 とはいえ"にじさんでぃー"でも可視化される情報ってそう多くないんですよね。

 それが今回のようなコラボ配信だと、そうしたキャプチャできない情報を共演者が言語化し伝えてくれるので、しずりん先輩のひーこら具合が脳内でより一層ハッキリとイメージできてとても良かったです。

 たとえば、尻で床に座って体を起こした状態から腿を身体に引き寄せて伸ばす腹筋運動のエクササイズ。これはしずりん先輩にとって苦手種目だったようで、画面上のモデルにこそ反映されてないけどしずりん先輩が背中を床につけて腿を上げ下げするズルを行なったり、疲れのあまりキャプチャできない体勢で休んだりしていると、コラボ相手の委員長やでろーんから「寝てる寝てるw! ズルっすよ先輩w!」とヤジが飛ばされたり「大の字になっちゃったw! アハハw! りぃん! 立ち上がれ凛!」と檄が飛ばされたりする。

 

 また、コラボ配信だとプレイ内容・配信内容も読めなくなってこれもよかったですね。

 ソロ配信プレイ実況だと……

 ・運動巧者=ゲームの最初から最後まで息をみださずサクサク攻略する(姿に視聴者驚嘆する)。

 ・体力不足者=ゲームが進むごとにへろへろになる(姿に視聴者かわいがる)。

 ……みたいな感じになってしまう印象があるんですが。

 

 それが、今回のコラボ配信だと、筋力はあるけど持久力はないしずりん先輩に対して、運動巧者のでろーんが松岡修造ばりに「がんばれがんばれ!」と熱血コーチングをし、体力不足者の委員長が(委員長はソロ配信でも「これもっと低い値にしとかないと本編つらくない? もっと手を抜けばよかった」という旨の弱音をもらしていました。)「一緒にリングを押しましょうか?」と手抜きを推奨する……という、天使と悪魔というか~教育方針のちがう父母というか~な、かえみとが両極端な応援をしていて、プレイヤーのしずりん先輩がどっちに転ぶのかという面白さがありました。

 で、最終的にはでろーんも折れて、リングを両手でつぶすエクササイズで、片方をでろーん、もう片方を委員長が押して3人協力プレイをして

 委員長「3人で力を合わせて!」

 でろーん「DreamTriangleだ!」

 委員長「君とならプッシュできるよ~」

 と『DreamTriangle』の替え歌をしながら筋トレするという、てぇてぇ(?)シーンが生まれてました。

 

 今回のコラボで良かったのは、ファンにとっておなじみの、頭がよくて*1大人な高3生・凛先輩(が一歩引いて)>高2生・でろーん&委員長(を見守る)という、上下関係みたいなものが、しずりん先輩のポンコツ面が出てくることによって逆転する構図が拝めたことです。

 3人で茶番をしたりふざけあったりする局面は、これまでもアレコレあったのですが、おなじみのネタが「凛! 開けろ! ドンドンドン!」……という一歩へだてたところにいるしずりん先輩をDV彼氏に扮した二人が呼びかけるというようなネタであることからうかがわせるとおり、前述の関係性というのはやっぱり強いものがありました。

 それが今回は、大の字に寝て大声で泣く(マネをする)しずりん先輩をなぐさめる二人とか、リングを両側から押してサポートしてあげようと言う委員長に対してでろーんが「逆にしたいね、反発させたい。凛の押し込むのに対してギャハハw」と勇気ちひろさんへ見せるような悪童ぶりをしずりん先輩に垣間見せたりとか。

 手を差し伸べられたり、虐げられたりするしずりん先輩……という珍しい、そしてJK組のあまり見かけない方向性のうちとけ具合が見られてよかったよかった。

 『リングフィット・アドベンチャー』ではたびたびゲーム内トビラを開ける操作を要求されますけど{最初のステージでそれが登場したとき、『アナと雪の女王』の♪「扉あけて~」が歌われたりもしてましたね、今回の『凛グフィット・アドベンチャー』が開いて見せてくれたのはそれだけじゃないのかも……なんて思いながらのリアタイでした。

 

更新履歴

11/04 23時すぎ アップ。

11/05 夕方 各項をちょこちょこ書き足し。いくつかはオチ的なものも書く。(12000字くらい)

*1:(実際には桃が川をくだっていく様子を英語で表そうとして「ピーチ、ジャブジャブ」なんて言ったりとか、勉強ができるかというと異論がありそう。)