すやすや眠るみたくすらすら書けたら

だらだらなのが悲しい現実。(更新目標;毎月曜)

近年のスケッチ

 過去絵発掘その2。

 去年あたりの絵ですね。

 これまた友人宅とかマクドとか、電車とか映画館とかで描いたもの。

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 無印良品のノート・6mm横罫(B6サイズ)に。ハイライトなどを後からsaiで色付け。

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 18年の1月成人式の前日くらい、高校時代の友人たちと飲み食いするまえに渋谷のマックで描いたもの。ある程度は現地で描いて、スマホ写真を参考に完成。

 任天堂とは無関係のゴーカート勢がちょうどよく停まっていて「実在したんだ……」となった。手前の看板は気に入ってます。一番最初に目についた眼前のデパート西武渋谷店は、現場で描ききるつもりだったのもあってディテール省略していて、けっきょくお家持ち帰りになったので「ディテールアップせにゃ」と思ったものの写真の解像度的な問題もありよくわからないし、ここまで書き進めてしまったぶんを消してもう一度やるほどには元気がなく、「いやとりあえずでもなんでも完成させることが大事だ」とがんばりました。

  めでたいことのあった友人へ贈るプレゼント(Amazonギフトカード)、の包装をつくるために、五右衛門にも行かずマクドナルドを昼飯場として選択、目論見ちがいがあり「ここで出来ることはこれ以上ない……」となり、時間があまったためお絵描きする運びとなった。*1

 

 

 

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 上記集まりから、地元に暮らす友人宅に行っての一幕。絵はかんぜんにスマホ写真の模写。動画に凝っているひとで、壁へプロジェクタで投影して、自作の動画*2を拝んだところです。

 

 テレビのさらに横にはアナログレコードがあり、レコードのジャケットが壁掛け絵のように立てかけられていた。おしゃれだった。

 友人の暮らすマンションの別室には、かれが別件で知りあったひとが偶然住んでおり、帰りの電車内でその知人から連絡を受けた友人は、近くのコンビニで歯ブラシ等を買って持って行っていた。「おなじ最寄り駅の市民だというのに、そんな『シェアハウス』か『あいのり』かといった世界があるのか」とびっくりした。

 

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 同友人宅。帰宅するぞーとなったとき。絵はかんぜんにスマホ写真の模写。

 窓の採光が壁へ藍色から橙色にグラデーションをつくって差していて、とてもオシャレだった。ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作品かと思った。

 画面と平行な平面を縦線で、鉛直な平面を消失点にむかう線で仕上げているのは、篠房六郎先生の背景トーン講座を読んでじぶんなりに取り入れようとやったことだと思います。

 友人宅から自宅へ帰って、忘れ物をしたことに気づいて再訪した頃にはすっかり日がのぼっていて、コンビニの駐車場に袴を着た若者がたむろしていたような記憶がある。彼はそのあと引っ越しをし、ここにあった家電製品などは用済みとなって売りに出したりなどしたそう。この家も今はもう別の誰かが住んでいる。

 

 後ろ2枚は自分が撮ったなかで気に入った写真をえらんだわけですが、3枚とも真ん中を縦にくぎる構図でした。好んでそうしたというよりも、前回の絵(時系列的には今回アップしたのより後に描いた絵)もかえりみると、構図の引き出しがないやつフレーム・イン・フレームやりがち問題・ハンマースホイになりがち問題という感じがしますね……。

 

 とにかく雰囲気で絵を描いてるから、「"そうした構図によって何を達成したいのか?"というところまで頭が回せてない」と気づけたのは『凸凹展』のおかげかなあ。

 1枚目・渋谷マックからの絵の窓枠とか、考えなしが過ぎる。『凸凹展』の浮世絵で大写しにされた鯉のぼりやらとちがって、この絵では「無」をわざわざ目立つ構図で描いてしまっているんだな……。

*1:

{プレゼントの仕組みはこんなかんじ。宇宙の包み袋をひらくと、紅白の熨斗でくるまれた地球の白地図の箱があり、それをひらくと南米大陸白地図の箱があり(その箱にも熨斗型の線が引いてある)、熨斗型の線の位置をよく見てみるとアマゾン川と一致していて、南米大陸の箱をひらくと、アマゾンギフトカードが入っている、というつくりだった。ここまでは現実に実装できた。

 

 ギフトカードのケースはプレゼント仕様で、段ボール型のギフトケース。それを開くと"飛び出す絵本"式に魚を配する……というのが理想像。(友人が水族館好きなので)

 

 しかし、思いのほかコシのつよいギフトケースの形状や用意した資材(ちょっと厚い紙)ではうまくいかず(飛び出さないし、仕掛けが汚いし、飛び出す魚のサイズもかなりさびしい)、魚もいかにも色鉛筆でかいた「絵」ぽさが出てしまって、みすぼらしい感じにしかならず、断念する運びとなった。

 

 まさしく階段機知というものがはたらいて、贈った直後から「アマゾンカードを魚の形に切ったりすればよかったのでは?」とプランBを思いつき、さらには「それにアマゾンギフトカードフィッシュだとか適当な品名をつけ、発見の経緯の偽史などのある図鑑風(ウィキペディア風?)のフレーバーテキストを用意するなどすれば、それなりに雰囲気が出ただろう」と想像もふくらんだものの、準備中には思いつかなかったんだから仕方がない。

 

 めでたい席なので頓挫のはなしをするのもどうかと思い、伏せていたけど、もう年も年号も変わったことだし良いんじゃないかということで}

 これを書いた後は友人たちと合流して、ドイツビールを楽しめるお店に行って、高校時代から変わらぬしょうもない話をして(なんの拍子か『君の名は。』の話題がでたあと、南国へ旅行すると云う友人の話にひっかけて「沖の縄?」と言えたのが個人的ベストプレイ。

*2:贔屓目ぬきにすごい代物で。結婚式(披露宴)用のお祝いムービーなんですが、北から南まで自費で全国を行脚して新郎の友人恩師を取材したものもあれば、新郎新婦友人の贈る替え歌披露みたいな出し物と思わせて、カラオケ風ムービーが新郎新婦主演のMVとなっているものもある。(字幕や曲終わりに出る消費カロリーみたいなやつとか、カラオケらしい質感をきちんと掬っていて、きちんとそれらしい) 手も足も動かした労作だなあとなった。